【トルコ】1000年に亘り都市を守った難攻不落のテオドシウス城壁

イスタンブールは3つの海に囲まれた都市ですがテオドシウス城壁は、旧市街を守る難攻不落の働きをし、その遺跡が長きに渡り存在しています。
西暦330年から1453年の陥落まで1000年以上にわたり、都市を守ってきたその城壁の規模と高さ、そして分厚い反り立つ壁に圧倒されます。
廃墟になりつつあるものの、今でも多くの人がその城壁をくぐって行き交う姿は、古代と現代を結び、独特の景観を創り出します。

概要

名称

テオドシウス城壁(Theodosius Surlar)

トルコ、テオドシウス城壁は難攻不落の壁

所在地

イスタンブールのマルハラ海と金角湾を結ぶエリアでイェディクレからファティフ(FATIH)にある。
旧市街の最果ての場所に延々と続いている。

アクセス

トラムのトプカプ駅やイェディクレ駅から徒歩5分くらい。

こんな人におすすめ

遺跡が大好きな人、歴史好きな人には興味をそそられます。

滞在時間

1~3時間くらい

費用

無料です

アピールポイント

東ローマ帝国の首都であるコンスタンティノープルを守った城壁は、その時の皇帝の名前から取られて、テオドシウスを名付けられました。
難攻不落と言われたその城壁の長さと3重構造の厚み、すべてが素晴らしく、古代ローマ帝国の偉大さを垣間見させてくれます。

トルコ、テオドシウスの長い城壁

規模が大きいので絞って見学

テオドシウス城壁は、見事なまでの規模を誇りますが、全部を見切ることはできないほどの大きさであり、要所となるポイントだけに絞って見学することができます。
そのポイントとしてはエディルネ門、トプカプ門、そしてイェディクレのエリアが最も見応えがあり、この3つを回ることがお勧めですが、やや距離があるために、このうちの2つだけでも十分に東ローマ帝国の偉大さを肌で感じることができます。

旧市街の最終部分、つまり、ギリシャやブルガリア方面から旧市街に来る軍を防御するための城壁であり、よくもこんなに大きなものをここまで作ったなあという感想を持ちました。
当時のまま、そこに残されており、やや廃墟がかった部分も少なくありません。
特定の場所では、城壁の上に登り、そこからのイスタンブールの景色を眺めることができますが、ほとんどの部分は下から全体を上に向かって、あるいは遠くに向かって見る感じです。

この城壁があまりにも強固だったために、難攻不落と言われ、1000年以上強さを発揮したのですが、3重構造の分厚い壁、そして上から常に敵を監視、サバイバルな雰囲気を想像しながら見ると、よりいっそう味わい深いものとなります。

城壁周辺は、公園が整備されていたり、駐車場になっていたり、学校があったりし、市民が普通に利用する生活エリアにもなり、城壁に沿って車が走れるようになっています。
城壁とはいえ、高低差のあるイスタンブールですから、坂になっており、かなり体力を必要とします。

旧市街側の城壁は、やや暗く、歴史を感じさせる雰囲気の建物が多く、逆にギリシャ方面の郊外側の方になると、明るくて広々した雰囲気が見られ、城壁の中と外では印象が違うのもまた面白いです。
治安はあまり良い感じではなく、日中の明るい時間帯に見学し、夕方には終えるようにすることができるでしょう。

夜は街灯が暗く、狭い路地が多いので、注意が必要です。

まとめ

テオドシウス城壁は、大迫力で圧倒的な存在感は凄いものがあります。
魅力的なエリアですが、かなり歩くこと、高低差があること、そして治安があまり良くないエリアが多いということで、明るい時間帯のみ見学すること。
また夏の季節であれば、こまめに休憩することや、水分補給することを忘れないようにしましょう。
できれば単独ではなく、数人のグループで賑やかに見学することをお勧めいたします。

※この記事は2017年9月に行った際の体験談です。(40代後半/男性)