ヨーロッパとアフリカをつなぐジブラルタル海峡。
ジブラルタル海峡を渡る船が出ているのがスペインの南、アンダルシア地方のタリファという街です。
そしてスペインの、ヨーロッパ大陸の最南端でもあります。
船でアフリカへと行けるロマンがあるタリファの街の魅力を紹介します。
目次
概要
名称
タリファ(Tarifa)
所在地
スペイン アンダルシア州
イベリア半島の最南端
アクセス
タリファは鉄道がないのでバスや車でのアクセスとなります。
マラガからバスで2時間
セビリアからバスで3時間
アフリカのモロッコ、タンジェ旧港から1時間
こんな人にオススメ
ヨーロッパ大陸最南端の街でまるで南国気分を味わいたい方
スペインからモロッコへ移動を考えている方
おしゃれなスナップ写真が好きな方
滞在時間
私自身、船の時間の関係で滞在は3時間程度でした。
しかしとても魅力的な街だったので、半日から1日いても飽きないと思います。
費用
セビリアからのバスは20ユーロくらいだったと思います。
モロッコのタンジェ旧港への船は会社によって違いはありますが、だいたい40ユーロくらいです。
アピールポイント
タリファはスペインの南、アンダルシア地方のなかでもいちばんの南。
日照時間がいちばん長く、太陽の光がさんさんとしているスペインらしい街でもあります。
旧市街は白い建物に囲まれとてもフォトジェニック、さらにかわいい雑貨屋さんやおしゃれなカフェ、地元客でにぎわうバルがたくさんあり、小さいながらも魅力の詰まった街です!
ぜひ港として利用するだけでなく、街にも滞在してみてください!
モロッコに行くための通り道じゃない!港町タリファの魅力
タリファは世界を旅する人の中には知っている方も多くいるかもしれません。
アフリカへの海路として、アルへシラスという街と並べて知名度があります。
タリファとアルへシラス、どちらがいいの?という質問をよく見かけますが、私は断然タリファだと思っています。
もちろんこれから紹介する魅力があるからということもありますが、タリファのほうがタンジェの旧港に到着するということが大きな理由でもあります。
アルへシラスからタンジェへの船は、タンジェ新港という、旧港とは1時間くらい離れた場所に到着するのです。
旧港と新港、どちらがいいのか?
旧港のほうがタンジェの旧市街、つまりは観光スポットの徒歩圏内であり、タンジェに着いてからがとても楽なのです。
タリファとアルへシラスだと、アクセスではバスの便数が多くて、船の料金が安いアルへシラスのほうに軍配が上がるのですが、スペインとモロッコ、どちらで移動するほうが楽かというとスペインです。
そのため、旧港に到着するタリファから船に乗ったほうが結果的に楽なのではないかと思います。
そういう意味でも、タリファという街をおすすめします。
このように魅力を語る私ですが、実は滞在時間は3時間程度。
モロッコに渡るための港として立ち寄ったタリファ。
バスからの乗り継ぎがうまくいかずに、次の船まで3時間あるので時間をつぶすために旧市街を訪れました。
タリファのバスターミナルから旧市街までは徒歩15分程度。
バスターミナルはおそらくここだけのようで、各地からきてもここにたどり着くと思います。
ターミナル自体は道端にポツンと広場のようなかんじであります。
旧市街は港と同じ方面で単純な道のり。
途中にケバブ屋さんなどもあり、早朝のバスで到着したすきっ腹も、食べ歩きしながら満たすことができます。
(ヨーロッパではケバブは安価なファストフードの部類です。)
ここが旧市街の入り口です。
港は右手になります。
アンダルシア地方の特徴なのでしょうか?
街は全体的に白!
以前に、白い街で有名な同じくアンダルシア地方の「ミハス」を訪れましたが、まさにそのよう。
時間の関係で白い街に行けなかったという人にもおすすめです。
ちなみにミハスはこんなかんじ。
規模的にはやはりミハスのほうが何倍も大きいのですが、正直よく似ています。
ちなみに歴史的にも有名な、アンダルシア地方「コルドバ」の旧市街も白いエリアがあったので、アンダルシア地方というのは案外どこでも白い街を見ることができるのかもしれません。
地図も見ずに白い街の中に迷い込んでみます。
このような通りがいくつかあってとてもフォトジェニック。
アパレルショップや雑貨屋さんも絵になります。
無造作に置かれた自転車、店頭でたたき売りされているカゴバック、作られたようなかんじがしないのも好きなポイントです。
ちょっとしたドアだって、写真映え。
どこに行っても白。
白にターコイズブルーという組み合わせ、私はとても大好きです。
ミハスもそうですが、色使いがとてもかわいいのです。
南国のような、リゾートアイランドのギリシャのサントリーニ島のような雰囲気。
そして、ひと通り旧市街を一周してみましたが、ロッカーがなかったのでバックパックを背負ったまま。
そして10月中旬でもご覧の通り、アンダルシア最南端の日差しは日本の秋ではありえないほどの強さ。
そして気温は30度近く。
日陰はとても涼しくて快適なのですが、15㎏を背負ってこのコンディションはさすがにきつい。
ということでカフェタイム。
旧市街はなだらかな坂道になっていて、その上のほうに素敵なカフェをみつけました。
テラス席もあり、地元の女子やノマドワーカーさんたちでにぎわっていました。
注文したのは、カプチーノとビーガンバナナブレッド。
フルーツたっぷりのバナナブレッドはとても太っ腹。
そしてなによりおしゃれ!!
ここに来てまでカフェ活!?
いいえ、これこそ至福の時です。
ふたつ合わせて6~7ユーロくらいだったと思います。
日本でこんなおしゃれカフェでボリュームたっぷりのビーガン焼き菓子を頼んだら、それだけでも500円はします。
軽く1,000円は超えるカフェタイムになりますが、スペインはやはり物価が他のヨーロッパよりも安いです。
Wi-Fiもあって調べごともはかどりました。
そろそろ船の時間。
カフェを後にして船乗り場を目指します。写真はタリファの港の近くの門です。
旧市街の中心から船乗り場までだいたい10~15分くらいです。
本当はバス到着からすぐの船に乗り継ぐ予定でいましたが、時間が間に合わず乗り過ごしてしまって結果よかったと思います。
旅は急げばいいというものでもありませんね。
寄り道も大事です。
まとめ
いかがでしたか?
長期の旅人さんはスペイン→モロッコのこの船のルートをよく使うと思いますが、タリファの街に立ち寄ってみることを強くおすすめします。
とくに白い街に行けなかったという方。
すべりこみでスペインのアンダルシア、フォトジェニックを感じることができますよ。
もちろんアフリカ周遊でのスペイン弾丸チャレンジという方にもタリファはおすすめです。
アルへシラスよりも観光するところは多いと思います。
ぜひ、船に乗るだけと思わずに寄り道してみてください。
※この記事は2019年10月に行った際の体験談です。(20代前半/女性)