東マレーシアの地方都市であるミリから西に行ったエリアに、数万年前からの歴史を持つと言われる世界最大級のニア洞窟があります。
スケールのその大きさと洞窟内の神秘的な光景、そしてそこにたどり着くまでの遊歩道の美しさ。
見どころは多く、サラワク州を代表する観光スポットとして、地元の人たちから、そして旅行者から注目されています。
概要
名称
ニア洞窟(ニア国立公園内)
所在地
東マレーシアのサラワク州ミリから西へ65キロほど行ったところにある。
アクセス
ミリのバスターミナルからバス、そしてタクシーを乗り継ぐと2時間以上かかる。
タクシーを利用すれば1時間。
こんな人におすすめ
洞窟が好きな人、神秘的な空間に興味がある人。
家族でハイキングとしてもちょうどよいです。
滞在時間
5~7時間くらい。
費用
大人10RM(入園料)
アピールポイント
ニア国立公園内という自然環境の恵まれた中にある、世界最大級の洞窟というのが注目です。
この洞窟に行くまでのトレッキングコースが楽しく、サラワクの自然を堪能できること、そして洞窟の迫力と暗闇に吸い込まれそうな神秘的な洞窟内は、真っ暗で数メートル前も良く見えないほどです。
幻想的で別世界な空間を楽しめます。
世界最大級の規模を誇るニア洞窟
ミリからニア国立公園に向かっていくと、公園事務所があり、そこで入場料を支払い、まずはボートに乗り対岸まで行きます。
そしてそこから、いよいよ洞窟に向かって歩き出すことになります。
平坦で高低差があまりなく歩きやすいのが特徴です。
とはいえ、熱帯雨林の中を歩くかのような自然の中にあり、鳥のさえずりがとっても綺麗で心地よく、癒されます。
途中で小さなお店があり、水分補給やちょっとしたお菓子などを購入することもできます。
そこからさらに奥に入っていくと、いよいよ岩場のエリアに着き、そこから上るようなコースを進んでいくと、ニア洞窟の入り口に到着です。
とにかく入り口が大きいという印象と、その奥に多くの遺跡が発見されているグレートケイブがあり、そこに吸い込まれそうな感じがします。
そして天井を見ると、コウモリの巣ともなっており、そのコウモリが落とす糞があちこちに散乱しており、その部分はやや臭い匂いがします。
陽ざしが差し込む入り口に近いところは、どこになにがあるのかわかるのですが、それよりも奥に入ると中が暗くてあまり良く見えず、やや不安な気持ちになるかもしれません。
グレートケイブの階段を上っていくと、さらに暗くなっていきます。
この奥には、数万年前に人類が活動をしていたことを示すような骨や土器が発見されており、これらが考古学上で貴重な遺跡ともなっているようです。
そしてその奥には壁画があり、それは1000年以上前に描かれたとも言われています。
このようなニア洞窟ですから、必見であり古代の歴史ロマンに浸ることができるでしょう。
ミリの観光スポットの1つであるニア洞窟は、かなり刺激的な洞窟探検となりました。
まとめ
ニア洞窟探検はかなり楽しいです。
歩きやすいトレッキングシューズを履くことをお勧めします。
また洞窟内は真っ暗で足元が良く見えなくなるために、懐中電灯の持参をした方がいいでしょう。
洞窟まで2時間くらいかかるために、戻るコースを考えると、午前中の早めの時間帯から歩き始めることをお勧めいたします。
またジャングルの中を歩くような感じですので、虫除けのスプレーなどの対策、そしてあまり肌を露出しない服装の方が安全です。
※この記事は2012年9月に行った際の体験談です。(40代後半/男性)