【イタリア】トリエステでカフェ巡り

みなさんはイタリアのトリエステという街は聞いたことありますか?
私も最近までは知らなかった街なのですが、エスプレッソで有名なillyの本社がある、コーヒーの世界では有名な街なのです。
もともとハプスブルク家の影響もあり、オーストリアに近いような文化の街だそう。
そんなカフェの街トリエステを紹介します。

概要

名称

トリエステ(Trieste)

所在地

イタリア北部、スロベニアとの国境です。

アクセス

飛行機は日本からの直行便はないので、どこかで乗り継ぎです。
鉄道だとヴェネチアから1時間半くらいでアクセス可能で、日帰りもできます。
私はスロベニアのリュブリャナからバスで行きました。
そう考えると他の街と周遊も十分に可能な場所です。

こんな人にオススメ

お洒落なカフェ巡りがしたい方
コーヒーやスイーツ好きな方
イタリアの治安が不安という方
(トリエステはかなり治安がいいと思います)

逆にテレビやガイドブックに載っている「Theイタリア」を体験したい人には、いまひとつかもしれません。
街並みもどちらかというと中欧に近いメルヘンな感じもします。

滞在時間

私は2泊しましたが、小さな街なので1泊で十分だと思います。
ヴェネチアから日帰りでもいいかもしれません。
ミラマーレ城など近郊に行かれるなら2泊もあり。

費用

だいたいエスプレッソ1杯が1ユーロ、カプチーノが2ユーロ前後。
スイーツが3~5ユーロ。
チップやサービス料は基本的に取られません。

アピールポイント

トリエステはオーストリア支配の時代も長かったようで、イタリアのバル系のカフェというよりは、オーストリアのウィーン系の、内装もサービスもゴージャスなカフェが比較的多いです。
ヨーロッパの雰囲気に包まれたカフェでのんびりしたい方にはとくにおすすめです。
また、エスプレッソで有名なillyの本店もあります。

まずはエスプレッソ代表、illyのトリエステ店へ

illyという、赤ベースに白文字で書かれたロゴを見たことはある人は多いと思います。
ヨーロッパはもちろん、日本でも看板はあります。

これは実はillyのエスプレッソを使用していますという意味。
イタリアの小さなバルでさえ看板を掲げているお店もあり、まさにエスプレッソの大企業。
ちなみに、イタリアでは、「イリー」ではなく「イッリ」と読むそう。
そんなilly社独自のカフェは表参道なんかにもあったりします。

トリエステにはカフェ専門のお店とグッズやコーヒー豆やお菓子を専門に扱っているお店があります。
カフェは看板も小さく、かなりこじんまりとしていて見逃してしまいそうです。
店内は、モダンでスタイリッシュなデザインです。
店員さんもスマートでイケメンです!

イタリア、トリエステのモダンでスタイリッシュな店内のカフェ

私が注文したのはエスプレッソとビスケットとシュークリームの中間みたいなスイーツ。

イタリア、トリエステで頂くエスプレッソ

普段エスプレッソ単体じゃ絶対飲まないですが、ここに来たからには!と思い、注文。
イタリアスタイルで砂糖をドバっと入れてかき混ぜて一飲み。
カフェイン摂取した!という感じが体に広がってシャキッとします。
イタリア人の、とりあえずカフェでエスプレッソという文化がなんとなく理解できた気がしました。
たしか2つで2ユーロくらいだったと思います。

メニューは他にもエスプレッソにアイスを入れたシェイクやアフォガードなど、スイーツ系のものもありました。
いずれも4ユーロ前後です。

席はカウンターで立ち飲みスタイルか、座る席もいくつかありますが。
illyカフェはイタリア独特のカフェでのんびりというよりも、とりあえず1杯飲んでさようなら!な雰囲気です。
しかし、日本のカフェでよくボーッとのんびりしたり、映画見たりしている私はふかふかな椅子でのんびりカフェラテとスイーツを味わいたい気もしてしまいます。

ウィーンさながら豪華な老舗カフェ

ウィーンが大好きな私。
もちろんウィーンのカフェも何店舗か行きましたが、本当に貴族になったような気分になれます。
イタリアでは珍しくトリエステの老舗カフェはそっちの路線が多いです。

まずは有名な老舗 Caffe SanMarcoです。

イタリア、トリエステの老舗Caffe SanMarco

illyと違いアンティークな店内。
本も置いてありブックカフェのような使い方もできるのでしょうか。
ウェイトレスさんは忙しいこともありとてもきびきびしています。
そして、スイーツがずらりと並ぶショーケースの中から、私はチーズケーキとカプチーノを頼みました。
2つで8ユーロくらいでした。

イタリア、トリエステの老舗で頂くチーズケーキとカプチーノ

ティラミスが良かったのですが、売り切れということで見た目がかわいいチーズケーキにしたのですが、これがおいしい。
優しい味でカプチーノによく合います。
椅子もふかふかでWi-Fiもあり、何時間でもいる事が出来そうです。
こちらはみなさんとてもくつろいでいました。

次に、こちらも老舗 Caffe Tommaseo
私はこちらの方が好きでした。

場所も港の近くで、有名な運河もすぐそばです。
こちらもウェイトレスさんがとても紳士的で惚れ惚れしてしまいます。
注文したのは名前が読めなかったのですが、エスプレッソにチョコレートを溶かして、その上にホイップクリームとココアパウダーを乗せた飲み物。
たしか5ユーロくらいだった気がします。

イタリア、トリエステで頂くエスプレッソドリンク

とても濃厚なカフェモカのような味でとってもリッチな気分になれました。
このように甘くアレンジされたエスプレッソドリンクもあるのでコーヒーが苦手な方もぜひ試してみてください。
飲み物には小さなクッキーが付くみたいでお得感あります。
私のように名前が分からなくても、だいたいメニューに英語で詳細を書いてくれているので想像がしやすいです。

店内の内装はウィーンのカフェザッハーにとても似ています。
赤いふかふかの椅子にシャンデリア。
そして、オーストリアから近いこともあるからか、ザッハトルテやアプフェルシュトゥルーデル(ドイツやオーストリアのアップルパイ)もありました。
ちなみにクロワッサンとカプチーノなどを合わせたイタリアンモーニングもあるみたいです。
朝ごはんをこういうカフェで食べるのも楽しみ方のひとつですね。

全体的に言えるのが、本格的なカフェなのに1,000円以下で楽しめること。
(ウィーンの老舗だとケーキとコーヒーで1,500円くらいする場合も)
そしてクオリティがどれも高い!
それもトリエステカフェ巡りの魅力です。
何店舗でも行きたくなります。

トリエステは港町なので、海沿いの遊歩道を散歩したり運河を見たり、シーフードを食べたりなど、他のアクティビティもたくさんあります。
夕暮れ時に海沿いの遊歩道から日が沈んでいくのをみて、ここに来てよかったなぁと感じました。
また、バスで15分ほどのミラマーレ城はこじんまりとしていてかわいらしいお城でした。
海と噴水とコラボレーションした景色は圧巻でした。
カフェ以外にもぜひ他のアクティビティも体験していただきたいです。

トリエステは坂道や階段が多いので注意

駅から港へ伸びる道はコンクリートの舗装がされていて歩きやすいのですが、教会や公園など少し高台にあるところに関しては急な階段もあります。
スーツケースを引きながらだと中々移動が難しいと思いますので、宿泊場所は駅の近くか海沿いがいいかと思います。

治安に関してですが、夜にひとりで歩いていても特に問題なかったし、危険な感じもしませんでした。
オーストリアやスロベニアの国境付近という土地柄もあるのと、観光客が少ないというのも理由かもしれません。
しかし他のイタリアの観光地と比べると、というだけで、基本的な防犯対策(カバンは前に持つなど)は、日本以上には気をつける必要はあると思います。
路地に入ると街灯が少ないのでかなり暗く感じます。

まとめ

イタリアにはたくさんの観光名所や世界遺産もあり、なかなか行く機会のないトリエステですが、観光客もいなくて静かな街です。
観光地に疲れたらぜひカフェでのんびり過ごしてみてはいかがでしょうか?

※この記事は2019年9月に行った際の体験談です。(20代前半/女性)