今でも連載中の少年ジャンプの代表的漫画、ジョジョの奇妙な冒険の5部の舞台となっているイタリア。
その中でも、ファン的には名シーンのひとつである「ボスVSブチャラティ戦」が繰り広げられた教会がベネチアにあります。
今回は少しマニアックになりますが、ジョジョの聖地めぐりのひとつで訪れた、サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会を紹介します。
概要
名称
サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会
(Basilica di San Giorgio Maggiore)
所在地
Isola San Giorgio Maggiore, Venezia
アクセス
サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会はベネチア本島ではなく、離島です。
すぐ近くですが。。。
その為、水上バスでしかアクセスができません。
ベネチア本島の水上バスの駅、サンマルコ広場から2番の水上バスでひと駅。
サン・ジョルジョ・マッジョーレ島で下車してすぐです。
水上バスは1回7ユーロくらいですが、1日乗り放題チケットだと20ユーロちょっとです。
タクシーもバスもトラムもないベネチアの足となるのが水上バス。
そのため1日乗り放題チケットを買うことを強くおすすめします。
また、カラフルな島で有名なブラーノ島や、ベネチアガラスで有名なムラーノ島という離島へも1日乗り放題チケットは有効なので、離島めぐりには欠かせません。
こんな人にオススメ
ジョジョ好きな方。(特に5部ファン必見)
イタリアの歴史ある教会に行ってみたい方
本島の観光で時間に余裕がある方
滞在時間
鐘楼へ上っても1時間あれば大丈夫だと思います。
水上バスの時間を先に調べておくとスムーズです。
費用
入場は無料。
鐘楼へ上るにはたしか8ユーロかかります。
しかしジョジョファンはトリッシュを連れて最上階へ行くブチャラティになりきることができるので、上らないわけにはいきません。
アピールポイント
あの名バトルシーンがイタリアのベネチアに!
そして訪れてみてびっくりだったのが、作者の荒木先生の再現度が半端ないということ!
漫画、アニメのシーンそのままの世界が広がっています。
実際にイタリア各地でジョジョの聖地めぐりをしてきましたが、いちばん再現度が高かったのが、サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会でした。
なので、ファンの方はベネチアに来たら本島だけではなく、教会があるサン・ジョルジョ・マッジョーレ島にも足を運んでほしいです。
というか、運ぶべきです!
教会の各ポイントで思い出されるあの対決
あらかじめ言っておきますと、この記事はネタバレを多少含んでいます。
5部をまだ読んでいない方、途中までしか読んでないという方はそっと閉じてください。
また、ジョジョの聖地として紹介はしていますが、れっきとしたベネチアの由緒ある教会なので、ジョジョファンの方だけでなくイタリア観光で訪れた方にもおすすめしたいです。
なんと建設が始まったのは1300年近く前のことだそうです。
そして私はジョジョの大ファン。
3部と5部が好きです。
イタリアが舞台となっている5部が好きな私にとって、イタリアは聖地です。
そしてベネチアは2部でも登場するので、とりわけ思い入れのある土地なのです。
実はベネチアを訪れたのは2回目で、そのころはジョジョを読んでいなかったので、スルーしてしまったサン・ジョルジョ・マッジョーレ教会。
水上バスを使わなくちゃいけないし、学生時代の女子旅だったのでどうしても写真映えを求めて運河で写真を撮りまくっていました。
なので今回は、前回とは違う視点から旅をするという点で、同じ場所に来たのにドキドキしていました。
まず、本島にあるサンマルコ広場の水上バス付近から見たサン・ジョルジョ・マッジョーレ教会です。
こう見ると、離島といえど目と鼻の先です。
この日は離島めぐりをする日と決めていて、水上バスの1日乗り放題チケットを購入していましたので、それを使って水上バスに乗ります。
たったひと駅で乗車時間は5分程度。
離れていくベネチア本島を眺めていたら、船が苦手で酔いやすい私でも全然大丈夫でした。
時間は教会の閉館間際の17時すぎ。
船から見る教会がこちらです。
フーゴが脱落したブチャラティ一行が、船で教会に向かうシーンと同じ角度です。
一時は脱落したと思われたナランチャが、後ろから泳いで追っかけてくるシーンはとても熱くなりました。
教会といえど、かなりの大きさに圧倒されます。
入ると教会らしからぬカラフルなオブジェ?がありました。
期間限定でやっているのでしょうか?
アトリエのようなものも併設されていたので、それ関係かもしれません。
今回はジョジョを極めに来たのでそちらはスルーして突き進みます。
教会の奥のほうに進むと
物語の順序は前後してしまいますが、ジョルノがブチャラティをゴールドエクスペリエンスで治療したホールです。
アニメでは2階のような雰囲気でしたが、現実では1階。
そして想像よりもコンパクトでした。
冷静に説明をしていますが、これを見た瞬間は「これだーー!!」と大興奮してしまいました。
夕暮れ時が近く、少し暗くなってくるタイミングだったので、中も少し暗め。
というところがまた雰囲気が出ていてよかったです。
そして、ファンはのぼらざるをえない、鐘楼へ。
建物の茶色い塔が鐘楼です。
もちろんエレベーターを使って上に上がるのです。
ブチャラティだけがトリッシュを連れていく。
他のメンバーは船で待機という、危機フラグが立つ本編です。
そんなことを思い出しながら、8ユーロを支払いエレベーターへ向かいます。
その途中には、
これは漫画で描かれていた彫刻と全く同じです!!
思わず、「ゴゴゴゴゴ・・・。」と字幕を入れたくなる景色。
期待が高まります。
そして、あのエレベーターへ。
はい、いたって普通のエレベーターです。
しかし、私はこれがあの「ブチャラティを本気で怒らせたエレベーターなのか。」と感心していました。
そして、このエレベーターを写真に納めているのはもちろんまわりにはいません。
ただのエレベーターですからね。
外国人の方には少し驚いたような目で見られてしまいました。
エレベーターの中でも一人だったので写真を撮っていたら、思いのほか早く到着してしまい、またまた外国人の方に「この子はなぜそんなに真剣にエレベーターを撮影しているのだろう?」というようなおかしな目で見られてしまいました。
閉館が近づく18時頃。
夕日を見たくてこの時間に来ましたが、正解でした。
これはまさに、黄金体験(ゴールドエクスペリエンス)
実際に原作では夕日のシーンはないのですが、ベネチア観光の最後を思わせるような美しいオレンジ色の景色。
閉館の鐘が鳴るまでずっといさせてもらいました。
ベネチア本島を一望できる鐘楼ですが、この時間は逆光。
街並みをきれいに撮りたいのであれば昼間をおすすめしますが、この夕日、ぜひ見てもらいたいです。
鐘が鳴り終わってから、またあのエレベーターで下り、少し時間オーバーしてしまいましたが、係のひとはやさしく迎えてくれました。
いい意味でイタリアのルーズさ、寛容さ。
そして帰りも水上バスでひと駅。
来た時とほぼ同じアングルで撮りましたが、白い建物がオレンジ味を帯びて、あたたかな教会です。
2回目のベネチア観光のハイライトになりました。
宿に戻るころにはすっかり日が暮れて、ベネチアの夜景を楽しみながら帰路に着きました。
まとめ
いかがでしたか?
ジョジョファンは必見のことはもちろん、この夕日はベネチア観光に訪れたすべての方に見てもらいたいです。
また、本島を一望できる唯一のスポットでもあるので、水上バスでひと駅のサン・ジョルジョ・マッジョーレ島、ぜひ行ってみてください。
※この記事は2019年9月に行った際の体験談です。(20代前半/女性)