【イタリア】とんがり屋根の世界遺産、アルベロベッロ

イタリアにはたくさんの世界遺産、観光地があります。
歴史を感じることができるスポットが多い中で、今回は少し違った、かわいいとんがり屋根が特徴的な家、トゥルリが連なるアルベロベッロの村を紹介します。

概要

名称

アルベロベッロ(Alberobello)

所在地

南イタリア プーリア県

アクセス

〈鉄道で〉
バーリから1時間40分。

〈バスで〉
日曜日の振替バス。バーリから2時間弱。
(時刻表は見当たりませんでした)

ナポリからバーリまでバスで3時間半。
そこからアルベロベッロへ向かうことも不可能ではありませんが、私はおすすめしません。

イタリアは南北のアクセスは鉄道があり便利なのですが、東西のアクセスは全くと言っていいほど鉄道がなく、バスを利用することになります。

ナポリやローマからもアクセスできないことはないですが、日帰りはきついと思うので、バーリに一泊することをおすすめします。
ローマから日帰りはほぼ不可能だと思った方がいいです。

こんな人にオススメ

女子旅で来ている方
写真映えスポットを探している方
イタリアへの旅行は2回目以上
(初めての場合はやはりヴェネチアやローマ、フィレンツェなどに行くことが多いと思います。そこから南イタリアはけっこうアクセスは不便なので。主要都市は行ったことある方には南イタリアやシチリア島周遊しつつ、アルベロベッロに立ち寄ることをおすすめします。)

滞在時間

2時間もあれば村全体を歩き回れます。

費用

特に美術館など観光スポットはないと思います。
街歩きメインなので現地ではお金はそんなにかかりません。
レストランなどもいかにも観光地価格なお店もなかったと思います。

アピールポイント

白にとんがり屋根の建物が連なるアルベロベッロはとてもかわいくて、絵本の中のような世界が広がっています。
他に近くにはマテーラなどの有名観光地もあり、南イタリアを観光するならぜひ訪れてほしいスポットです。

問題はアクセス。おすすめの行き方

なんだか面白い名前のアルベロベッロ。
当の私もSNSの写真を見て知りました。
それまでは名前も場所も全く知らなかったです。

そして、イタリアはローマより北側にメインの観光地があり、前回滞在した時も南の方はノータッチ。全く頭にありませんでした。

しかしSNSで知った時から、このかわいい世界観に憧れて、次にイタリアには行く時は絶対にアルベロベッロに行くぞ!と思い、実際に訪れてみました。

とにかくアクセスが不便、というか主要観光都市からだとどうしても日帰りが難しいのです。
そこで私はクロアチアのドゥブロヴニクからバーリへ夜行船で向かい、バーリを拠点に観光をしました。
(私はヨーロッパ周遊旅をしています。)

普通に観光される方はぜひバーリに宿を取ることをおすすめします。
周辺のマテーラなども行くならなおさらです。
そして港町で意外とおもしろい街です。物価も安くごはんもおいしい。
いっその事、アルベロベッロのドゥルリ自体に泊まってしまうのもありです!

バーリからは私鉄で向かいます。1時間40分程度。
これがものすごくマイペースな路線らしく、遅延は日常茶飯事
そして日曜日は動いていないので振替のバスを利用します。
私は土曜日だったのですが、なぜか私鉄が運休で振替バスを利用しました。

バスはほぼ予定通りでチケットも係員さんが券売機の近くにいるので一緒に操作してくれます。
乗り場も案内してくれました。
逆にラッキーだったかもしれません。
しかし、時刻表もないし、かなり本数が少ないです。
どちらにせよ時間に余裕が必要です。

ナポリやローマから行けると書いてあるサイトもありますが、このようなルーズな私鉄を使うのでかなりハードだし、なにより精神的にも疲れると思うので私はおすすめしません。

写真映え間違いなし!女の子好みの世界遺産

バーリからバスで2時間弱で到着。
駅からは15~20分ほど歩くとトゥルリがあるエリアに到着します。
エリアの入り口にある高台の広場からの景色です。

イタリア、アルベロベッロの高台の広場からの景色

一面に広がるとんがり屋根の家
ドキドキしてきます。ここが全体を見渡せる唯一のフォトスポットでした。

路地は坂道になっていて、トゥルリはカフェやアトリエ、雑貨屋さんになっています。
もちろん住居にもなっています。

イタリア、アルベロベッロの坂道の路地

屋根にはいろんなマークが描かれていますが、これにはそれぞれ意味があるみたいです。
(どこかのお店で説明が書かれていましたが忘れました)
また、御守りにも使われるマークだそうです。
ハート型とか矢の形とかなんともかわいらしい!

イタリア、アルベロベッロにある屋根にはいろんなマーク

途中で「陽子の店」というとても目を引く看板があり、覗いてみると、イタリア人の店員さんが流暢な日本語で「屋上へどうぞ。」と案内してくれました。

イタリア、アルベロベッロの陽子の店のツボ

とてもいい眺めとかわいいツボが置いてあり、写真映えします。
ちなみに陽子さんはちゃんと日本人の方でした。
石鹸やオーガニックコスメ、バジル風味の塩などが売っていて、女の子へのお土産にもぴったり。
もちろん自分へも。

他にも日本語表記があるお店もいくつか見かけました。
日本人観光客が多いのですね。
私が行った時は全然見かけませんでした。

9月の南イタリアはまだまだ夏日が多く、当たり前に30度近くまで気温が上がります。
日差しもかなり強いです。
その中で白い建物は結構目が疲れるし、なにより暑くて体力が持っていかれます。
そんな時はやはり、イタリア名物ジェラート

イタリア、アルベロベッロで頂くイタリア名物ジェラート

トゥルリエリアの中にあります。
2ユーロくらいだったと思います。
ピスタチオ系の味の種類が多かったです。
ピスタチオチーズケーキとかチョコとピスタチオとか。

私はクリームケーキという、カスタードっぽい味のアイスとマスカルポーネピスタチオを注文。
濃厚ですがしつこくないのでペロリと完食。
店内の座席もあるので休憩にぴったり。
そのほかも広場にはバルやレストランもあるので、疲れたら休憩できます。

帰りは振替バスの時間が15時ごろと17時ごろしかなかったので、15時ごろのバスで帰りました。
12時くらいに到着して約3時間の観光でしたが、ジェラート屋さんで休憩できるくらいのんびりしました。
小さな村なので観光自体は2時間くらいでよさそうです。
帰りの電車の時間を調べておくことをおすすめします。

ただ観光時間は短くとも、アクセスが悪いことや電車が時間通りに来なかったりすることを考えると、1日仕事になってしまうと思いますので、時間は多めに見たほうがいいです。
そう考えると個人アクセスではなくツアーで行くのも大いにありだと思います。

また、トゥルリ自体に泊まるのも手です。
ホテルや民泊になっているトゥルリがあるそうです。

ただ、トゥルリは他にも散らばっており、この観光スポットとなっている有名な村から離れた場所にあるケースもあります。
でも、とてもかわいい街だし、夕暮れ時や観光客がいない朝方の景色も見てみたいなと思ったので、宿泊もありです。
私は泊まればよかったと少し後悔しています。

まとめ

いかがでしたか?
絵本の世界に迷い込んだようなかわいい街並みは写真映え間違いなしです!
難しい場所にありますが、行く価値は絶対あると思います。
ぜひイタリア旅のプランにうまく取り入れてみてください。

※この記事は2019年9月に行った際の体験談です。(20代前半/女性)