【インドネシア】スマランに行ってみよう!観光情報

スマランはジャワ島の歴史や文化を感じることのできる素敵な街です。
ジャカルタからの週末旅行にもぴったりですよ。

概要

名称

スマラン(Semarang)

インドネシア、スマランのLawang Sewu

所在地

インドネシアのジャワ島中部の都市

アクセス

日本からの直行便はありません。
ジャカルタから飛行機で約1時間。
シンガポールから2時間程度です。

こんな人にオススメ

歴史好きの方にオススメ。
一人旅、カップル、ファミリーいずれも安心して楽しめます。

滞在時間

近隣の都市から週末の一泊旅行程度で訪れるのにちょうどよいサイズの街です。
観光して回るのに半日程度は確保したいところです。

費用

各施設に入場料がかかる場合があります。

アピールポイント

ジャワ島中部の北海岸に位置する港町で、古くから東南アジアの交易ルートにあったことから、街を観光しながら様々な歴史や文化に触れることができます。
古い建物が多く残っていて散策するのにとても素敵な街ですよ。

歴史のロマンを感じる古い建物がたくさんあります

スマランには、オランダ占領時代から使われている古い建物がたくさん残っています。
特に旧市街一帯は観光地としてきれいに整備されていて、街歩きがしやすい形になっているので、子連れでも安心して散歩ができます。
建物の中を見学できたり、古い建物を改築した素敵なカフェがあったり、楽しく散策できますよ。

街のシンボル、ラワン・セウ(Lawang Sewu)はオランダの鉄道会社が建てた建物ですが、日本占領時代には旧日本軍が使っていた建物です。
街の中心のロータリーに面した立派な建物で、オランダ統治、日本による占領、そしてインドネシアの独立へと続くインドネシアの近現代史を伝えるとても重要な建物です。
またスマランはインドネシアで初めて鉄道が敷かれた街として知られていて、鉄道会社の建物だったラワン・セウはインドネシア鉄道の博物館でもあります。

週末には多くの観光客が訪れるので、混雑する時もありますが、特に内部のステンドグラスはとても美しく、必見です。
敷地内には中庭があり、私が訪れた時はちょっとしたイベントをやっていて、軽食が食べられるブースが並んでいて木陰で休むことができました。
Lawang Sewu:Jl. Pemuda, Kota Semarang

ラワン・セウからプムダ通り(Jl. Pemuda)を海の方へ向かって行くと、旧市街(Kota Lama)があります。
この辺りは主にオランダ時代の古い建物を保存しているエリアで、歩道も整備されていて、散歩しやすくなっています。
古い建物を改築したカフェや博物館などがあって楽しいですよ。

中心部には中部ジャワで最も古いとされるプロテスタント教会(Gereja Blenduk)があります。
現役の教会なので、ミサなどで使用中だと見学は難しいですが、扉が開いていたら入ってみましょう。
Gereja Blenduk (GPIB Immanuel Semarang):Jl. Letjen Suprapto No. 32, Kota Semarang

旧市街に来たら是非オススメしたいのが、伝統菓子Wingko Babadのお店です。
ウィンコババッド(あるいはウィンコ)とは、ココナツが主原料のモチモチした焼き菓子です。
独特の食感があり、手のひらサイズのほんのり甘いお菓子です。
一つ一つ紙に包まれていて、温かいのが美味しく、食べ歩きにもお土産にも最適なジャワの伝統菓子です。

有名な老舗がGereja Blendukから数分のところにあり、レトロ可愛い店内にはウィンコの他にも珍しいお菓子が沢山あって楽しいですよ。
蒸気機関車印のパッケージが目印です。

インドネシア、スマランのWingko Babad

Wingko Babad Cap Kereta Api:Jl. Cendrawasih No.14, Semarang Tengah

ベチャに乗ってみよう

インドネシア、スマランのベチャ

インドネシアで古くから庶民の足として活躍していたのが、自転車タクシーのベチャです。
かつてはジャカルタでも多く使われていましたが、車やバイクの時代になり、次第に数が減って今は大都市ではほとんど見られなくなってしまいました。

ベチャで有名なのは中部ジャワのジョグジャカルタですが、スマランでも庶民の足として現役です。
世界的観光地ジョグジャカルタと比べると数はあまり多くありませんでしたが、あちらこちらの街角に客待ちをしているベチャのおじさんたちがいるので、チャンスがあれば是非乗ってみて下さいね。
街中の車の数も多くないので、外の空気を吸いながら自転車でゆらゆら進むのは趣があってよいものですよ。

中国寺院を見に行こう

古くから東南アジア交易の港として栄えていたスマランには、多くの中国寺院があります。
赤い色の建物が多く、たくさんの装飾がされていて、日本のお寺のイメージとはだいぶ違います。
いろいろな神様を祀っていたり、とても大きなロウソクやお香がたくさん供えられています。

いずれも地元の人々の暮らしに無くてはならない場所で、いつも地元の信者の人がお祈りに来ています。
ジャワ文化と中国文化がミックスされたジャワ独特の寺院は、様々な装飾も面白く見学すると楽しいですよ。

インドネシア、スマランのSam Poo Kong

スマランで特に有名なのが、三保洞(サンポーコン、Sam Poo Kong)という寺院です。
明の時代の中国に活躍した鄭和(ていわ)由来の寺院と言われる歴史ある寺院です。
鄭和が明から大航海に出かけた際に立ち寄った場所に建てられたとか。
昔世界史で聞いた名前ですね?

広い敷地内に大きな建物が配置されていて壮大で絢爛豪華な寺院です。
三保洞(Sam Poo Kong): Jl. Simongan No. 129, Bongsari, Kota Semarang

他にも七重の塔が美しいPagoda Avalokitesvaraや大覚寺(Klenteng Tay Kak Sie)など、有名な中国寺院がいろいろとあります。

Pagoda Avalokitesvara:Jl. Perintis Kemerdekaan, Pudakpayung, Kota Semarang
(スマラン中心部からは少し離れた郊外にあります。Avalokitesvaraとは観音様の意味。)

大覚寺(Klenteng Tay Kak Sie):Gang Lombok, Kauman, Kota Semarang
(旧市街からベチャで10分程度)

大覚寺の隣には有名な老舗の春巻屋さん(Lumpia Semarang Gang Lombok)があって、これもスマランならではの観光スポットです。
中華系の人が多いことから、春巻き(Lumpia)がスマランでは有名で、名物となっています。
野菜や春雨などを包んで作られる、見た目は馴染みのある揚げ春巻きですが、日本のものと比べるとかなり甘い味がします。
インドネシアでよく見られる春巻きですが、ルンピア(Lumpia)と言えばスマラン、と言われています。
路面にある屋台のようなお店ですが、お客さんがおいしそうに春巻きを頬張っていました。

まとめ

大都会ジャカルタでは味わえない、のんびりしたジャワの街の雰囲気は独特で良いものです。
歴史に思いを馳せるもよし、ジャワらしいのんびりした時間を楽しむもよし、エキゾチックな南国の中華文化を見て回るもよし、いろいろな楽しみ方ができる街です。
是非行ってみて下さいね。

※この記事は2019年11月に行った際の体験談です。(40代後半/女性)