目次
概要
名称
マウナケア山頂 The Maunakea Summit
所在地
アメリア合衆国 ハワイ州 ハワイ島
(Island of Hawaii, Hawaii County, USA)
アクセス
ハワイ島コナ中心地より車で約1時間半でオニズカビジターズセンターへ。
ビジターズセンターで休憩を取り、その後約1時間で山頂。
ビジターズセンターからマウナケアへ車で登る場合は、四輪駆動車が必須です。
レンタカーは険しい山道等に保険が対応していない場合が多いので、おすすめできません。
個人で行くよりも、ツアーに参加するほうが断然満喫でき安心です。
こんな人にオススメ
自然やアウトドア、山が大好きな人、必見です。
ハワイでいちばん高いところからサンセットを観ることができます。
宇宙に興味のある人にもおすすめです。
マウナケア山は天体観測でも世界的に有名です。
女子旅、カップル、ファミリー、どんな人も楽しめます。
ツアーに入れば、ひとり旅でもとても楽しめます。
マウナケア山頂は富士山山頂よりも標高が高いです。
そのため、健康に自信がない人は登れません。
13歳以上(ツアーにもよる)、心疾患や呼吸器疾患がないこと、妊娠していないこと、24時間以内にスキューバダイビングをしていないこと、などが条件です。
滞在時間
約8~9時間。
ツアーにもよりますが、午後にホテルに迎えに来てもらい、ハワイ島の名所に寄って、オニズカビジターズセンターへ。
ここで1時間ほど休憩し山頂へ。
山頂ではサンセットまで1~2時間滞在します。
日が沈んだら星空観測スポットに行き、そこで約1時間滞在。
ホテルに夜の10時くらいに戻ってくる、といったプランです。
費用
ツアー料金 約200ドル~
(ツアーにもよります。軽食、夜食やお土産がついているツアーも)
アピールポイント
マウナケア山はハワイ島にある火山です。
標高は4,207mで富士山よりも高いです。
その山頂に車に乗ったまま行けるとは、なかなかできない体験ではないでしょうか!
ツアーバンで、オニズカビジターズセンターへ
ツアーに参加すると、ホテルまでバンが迎えに来てくれます。
ガイドは日系人の50代くらいの男性。
サングラスをして片言の日本語を話します。
現地ツアーのイメージだと、「アロハー!気分はどう!お迎えにきたよ!」という感じかと思っていましたが、彼は粛々と説明を始めます。
最初はなんとも怪しく怖い雰囲気でしたが、このガイドさんが本当に親切で優しく、ツアー中もいろいろと説明をしてくれました。
私たちはまずはオニズカビジターズセンターを目指します。
ここはマウナケア山の中腹、標高2,800mのところにある、訪れた人に無料で開放された施設です。
お手洗いや売店、マウナケアやオニズカビジターズセンターのグッズなどのお土産物も手に入れることができます。
マウナケア山頂は富士山よりも高い標高にあります。
そこへ一気に車で登るため、ここで約1時間ほどの休憩をして、高地に慣れてから登る必要があります。
私たちはこの時間を利用して軽食を済ませました。
そしてここのいちばんの見どころですが、とても珍しいギンケンソウ(銀剣草)を見ることができます。
ギンケンソウとは銀色の尖った葉が特徴の高山植物なのですが、地球上では、ハワイ諸島の限られた山とヒマラヤでしか見ることができないと言われています。
ビジターズセンターでは時間もたっぷりあるので、必ず見て頂きたいと思います。
運が良ければ花が開花したところが見られるかも知れません。
マウナケア山は地上から標高4,207mと言われていますが、実は裾野は海の底に沈んでいます。
海底から測ると10,203mあるそうで、エベレストを抜いて世界で一番高い山です。
そんな山がここハワイ島にあるとは、知っている人も少ないのではないでしょうか。
それを知ると、さらにこの山の山頂に行ってみたくなりませんか。
休憩の後はいざ、マウナケア山頂を目指します
ビジターズセンターを越えると、舗装されていない山道をどんどん登っていきます。
途中雲行きが怪しく小雨模様でしたが、山を登って行くにつれて晴天に。
これはもしかしたら雲の中を突き抜けていたのかも知れません。
車の窓もどんどん曇って行きます。
外の気温が下がってきている証拠です。
私は富士山に登ったことがないので、無防備で4,000m級の場所に立つのは生まれて初めての経験になります。
酸素濃度は地上の約40パーセント減。
そんな環境に今まで来たことがないので、緊張しました。
ガイドさんからは、山頂に着いたら、はしゃいだり走ったりしないように、とアドバイスを受けます。
まるで子供が注意されているかのようです。
山頂はスカイブルーの世界。
空気がとても澄んでいるように思います。
標高が高いので、空気中のチリなどが少ないのでしょうか。
宇宙に近いところにいるんだ、そんな気分です。
それにしても日差しはとても強いです。
サングラスと日焼け止めは必須アイテムです。
またハワイとはいえ、山頂の気温は0度前後になることも。
真冬の格好が必要です。
ツアーでは防寒着を貸してくれます。
私は今回この旅の準備で、水着や短パン、ビーチサンダルをパッキングしたと同時に、ダウンジャケット、手袋、マフラーなども持参しました。
いったい目的地はどこ?といった感じです。
出発前からこのツアーをとても楽しみにしていました。
マウナケアはハワイ語で「白い山」の意味です。
そうです、ハワイとはいえ、マウナケア山頂には雪が降ります。
私たちにとってハワイは常夏の南国の島、というイメージですが、標高が高い山でもあるので、雪も降るのです。
酸素は少ないはずなのに、山頂のきれいな空気に身体中が満たされ、身体がとても軽くなったような気分になります。
しかし油断は禁物。
高山病にならないように、はしゃぐのを我慢し、サンセットを待ちます。
ハワイのいちばん高いところから観るサンセット
山頂で思い思いに過ごしているとあっという間に太陽は傾いてきます。
地球は随分早く動いているんだなあ、と改めて実感します。
仕事や辛い時などはあんなに時間が進むのが遅いのに、こういう時はあっという間です。
でも同じ長さの時間が流れているのですよね。
高いところから観るサンセットはいつもよりも太陽が大きく見える、そんな感じがしました。
そんな大きな太陽が雲海に沈んでいきます。
私たちは幸運にもお天気に恵まれました。
本当に幸せなことです。
これはアラブの石油王やどんなお金持ちでもお金で買うことができません。
こんな天気が良い日は、サンセットの反対側も見逃さないようにしないといけません。
条件が揃えば、昼と夜の境界線「ビーナスベルト」を観ることができます。
青い部分は地球の影です。
とても幻想的な景色です。
標高4,000mに佇み、自然の美しさを身体全体で感じる、そんななんとも贅沢な経験をここでは可能にします。
空が夕焼けに染まり、太陽が沈み始めてから見えなくなるまでほんの20~30分の間ですが、山頂でそれぞれの時間を過ごします。
マウナケア山頂からは、サンセット後の30分以内、暗くなる前には下山するのがルールです。
ツアーに含まれた星空観測に向かうため、後ろ髪をひかれながら、この神々しい場所から立ち去りました。
まとめ
ハワイと言ったら、ビーチで遊んだり、水着で日焼けしたり、お買い物をしたり。
そんな時間を過ごす人は多いと思います。
しかし、このような貴重な登山もできるので、是非ともハワイ島に行った際にはマウナケア山頂に足を運んで欲しいと思います。
魅力いっぱいのハワイがさらに大好きになること間違いなしです。
※この記事は2015年10月に行った際の体験談です。(40代前半/女性)