【ドイツ】ベルリンの壁でお気に入り探しを。East Side Gallery

ベルリンの壁と聞くと、ドイツの首都ベルリンのシンボルでありながらも、暗い歴史を思い浮かべる方も多いかと思います。
しかし、アーティストが個性あるデザインで描かれた壁からは「解放」や「自由」を感じることができます。
また、おしゃれなデザインが多く、お気に入りの作品を探すのも楽しい観光スポットとなっております。
今回は私のお気に入りとともに、壁の一部を紹介します。

概要

名称

イーストサイド・ギャラリー

所在地

M hlenstra e 1, 10243 Berlin

アクセス

ベルリン観光に外せないSバーンの駅、Ostbahnhof駅やWarschauerstr.駅から歩いてすぐです。
イーストサイド・ギャラリー自体は1.3kmも続いているので、観光中の行きやすいところからアクセスしてみてください。
ベルリンは各地に観光スポットが点在していて、このあたりは徒歩で行くことができる他の観光スポットがないため、やはり地下鉄乗り放題パスのようなものを買うと便利だと思います。

ちなみに1日ではベルリンを観光しきることは不可能だと思います。

こんな人にオススメ

ベルリン観光中の方
ベルリンの歴史を学びたい方
現代アートに興味のある方
フォトジェニックなスポットをお探しの方

滞在時間

端から端までのんびり歩いて写真を撮ったりして、1時間から2時間くらいです。

費用

入場料はなく無料開放されています。

アピールポイント

今ではベルリンのシンボルと言ってもいい、ベルリンの壁があるイーストギャラリー。
歴史を学べるだけでなく、それぞれのアーティストの個性的な表現やアートが楽しめる、無料美術館のようです。
ベルリンはとても広い大都市で、観光スポットも星の数ほどありますが、イーストサイド・ギャラリーはベルリンに来たからには必見のスポットです。

アートが好きな方もそうでない方もきっとお気に入りが見つかる個性的な作品

私が訪れた2019年11月は、ベルリンの壁崩壊から30周年の記念の年でした。
そのため、各地に様々な催しが開催され、観光スポットではプロジェクションマッピングを用いて30年間のことが映し出されるイベントも開催されていました。

そして今年、2020年は東西ドイツ統一の記念の年です。
そんな今年もきっとベルリンではイベントが開催されるかもしれません。

戦後から、ベルリンは壁の建設をはじめ、暗い過去や波乱万丈、様々なことが起こりました。壁崩壊後の今では、グローバルでクリエイターやいろんな分野のアーティストが集まる世界的に活気のある街。
一昔前まででは想像できない「自由」が詰まった街で、イーストサイド・ギャラリー以外でもそれを感じることができます。
もしも歴史に興味のある方は、イーストサイド・ギャラリーのすぐそばにある「壁博物館」に行ってみると面白いかもしれません。

まず私は、Ostbahnhof駅を出て壁を目指しました。
駅はわりと規模が大きいのですが、地図を見れば迷わずにたどりつくことができると思います。

駅を出て信号を渡ればシュプレー川沿いのミューレン通りに出ます。
ここからイーストサイド・ギャラリーが始まります。
21か国118人のアーティストたちの無料開放美術館です。

当時壁は二重構造になっていて、脱走できない仕様になっていたそうですが、今は一枚だけ。
壁の向こう側は河川敷のようになっていて、裏側を川沿いに散歩しても気持ちよさそうです。

最初に私の目についたのが、こちらの作品。

ドイツ、イーストサイド・ギャラリーにある壁を突き破る車

車が壁を突き破る、パワフルな作品。
ちなみに私自身、芸術的知識は皆無で、有名なアーティストなんかは全く詳しくないのですが、この作品の周りには観光客がちらほら写真を撮っていました。
有名なのでしょうか?
それともみなさんデザイン性に惹かれて?
私はもちろん後者です。

つづいての作品は、イーストサイド・ギャラリーのなかでも、とても派手で目立っていた作品。

ドイツ、イーストサイド・ギャラリーにあるジョンレノンの壁に似たアート

どこか既視感があるような気がしたのは、チェコのプラハにある「ジョンレノンの壁」によく似ていたからだと思います。
「ジョンレノンの壁」は、ジョンレノンの追悼の意を壁に落書きをしたというフリーダムなデザインで、プラハの隠れ観光スポットでもあるのですが、こちらと関係あるかはわかりません。
とにかくおしゃれな落書きチックなところがお気に入りです。

他にも落書きの様なデザインのものはたくさんあります。

ドイツ、イーストサイド・ギャラリーにある漫画チックなデザイン

こちらは漫画チックなデザイン。
どこかマーベル映画やDCコミックのような雰囲気が感じられます。

そして同じような雰囲気の壁が。

ドイツ、イーストサイド・ギャラリーにある大きなデザイン

強い訴えが伝わってくるような迫力。
そして他の壁の2倍くらいの大きさもあり、メッセージ性も強く感じます。

ちなみにイーストサイド・ギャラリーがあるミューレン通りの道幅は、普通の道と変わらないため、壁アートひとつひとつの全景を写真に納めるのは難しい。
そして反対側の車線をはさんだほうの道からは、車にはばかられて撮影は困難。

ドイツ、イーストサイド・ギャラリーにあるオシャレなデザイン

しかし、このように斜めから撮ってもおしゃれに撮影できると思うので、好きなアングルを見つけてみてください。
となりのデザインとの対比もおもしろいところです。

そしてキャンバスではなく、壁に描いていると分かるのがこのななめ撮りの魅力です。
壁のでこぼこしたテクスチャーがよく分かって、私は好きなアングルです。

同じような派手な雰囲気ですが、こちらはもうその域を超えたかのような作品。

ドイツ、イーストサイド・ギャラリーにある派手な雰囲気

色の種類は限られたものを使っているので統一感はありますが、細かいところまで色分けされています。
デザイン的にはエネルギッシュで迫力を感じますが、とても繊細な一面を見ることができます。

繊細さというとこちらの作品も。

ドイツ、イーストサイド・ギャラリーにある繊細さを感じるデザイン

壁にここまで細かく人物の顔を描くことができるというころに感激です。
余白の使い方、またグレーという色がどこか哀愁があり、なにか分からないけど深いメッセージがあるような作品。
しわやくぼみの濃淡が本当にリアリティあってすごい。

ドイツ、イーストサイド・ギャラリーにあるベルリンと東京

こちらはベルリンと日本のつながりを感じられる作品。
アーティストがどこの国の人だかはわかりませんが、ベルリンを中心に世界が空路でつながっている作品なのですが、なぜか東京だけ名前入り。
ごひいきにありがとうございます!

「極東」という代名詞を日本で表したかったのでしょうか?
ほかにも世界各都市の名前の入った世界地図のようなデザインのものもあり、たまに東京もでてきていましたよ。

そして最後がみなさんお待ちかねのあの作品。

ドイツ、イーストサイド・ギャラリーで有名な独裁者のキス

ベルリンの壁の代名詞であろうこのキスシーンの作品。
「独裁者のキス」とも呼ばれる、この元ソ連の書記長ブレジネフと旧東ドイツ国家評議会議長ホーネッカーが描かれています。
情熱的なこの作品の前には写真を撮る観光客でいっぱい!
間違いなくイーストサイド・ギャラリーでいちばん人気のスポット。

写真を撮るときには焦らず、人の入れ替えの瞬間を狙いましょう。
観光客がたくさんいるため、記念撮影も頼みやすいです。

ちなみにこの作品は、Ostbahnhof駅から行くと終盤でWarschauerstr.駅の近くのほう。これだけ見たい方はWarschauerstr.駅から見に行きましょう。

ちなみに私のおすすめはOstbahnhof駅から観光し、散歩の最後にWarschauerstr.駅の高架下にあるカリーブルスト屋さんでカリーブルストを食べること!
実は有名店らしく、フライドポテトの相性はばっちり!
たくさん歩いて、お腹が空いたらぜひ食べてみてください。

まとめ

いかがでしたか?
今回紹介した作品はほんの一部にすぎません。
そしてもちろん他にも魅力的な作品がたくさんありますので、ぜひご自身でお気に入りの壁をみつけてみてください!

※この記事は2019年11月に行った際の体験談です。(20代前半/女性)