ブルガリアの世界遺産の1つであるマダラ騎士像は、謎多きレリーフであり、高さ100mの絶壁の地上からは23mほどのところにあります。
いったいこんな場所に、どうしてこのような像が彫られたのか、そしてどのようにして作られたのか、そのレリーフそのもののデザインもまた注目です。
周辺の岩場や洞窟、上からの眺望もまた見応え十分です。
概要
名称
マダラ騎士像(英語:Madara Rider)
所在地
ブルガリア北東部、シュメン州の東にあるマダラ高原に位置する。
アクセス
沿岸都市であるヴァルナからバスでシュメンに行き、そこからバスに乗る。
シュメンからはバスで20分くらい。
ただバスでのアクセスは簡単ではない為、タクシーをオススメいたします。
また電車でも行けるようです。
こんな人におすすめ
世界遺産好きな人、洞窟とか断崖の迫力を味わいたい人、彫刻好きな人にも良い。
滞在時間
1~2時間くらい
費用
4レバ(200~250円くらい)
アピールポイント
マダラの騎士像は、こんなところに、という場所で、断崖絶壁の岩場にあります。
下から眺めますが、あんなに高いところにどのようにして登ったのか、そしてどうやって削ったのか、いまだに未解決という神秘的なレリーフ。
ブルガリアの通貨のデザインにも採用されるほど有名で、一見の価値あり。
マダラの騎士像
カーブが多い山道を走ったところに、世界遺産の標識のあるマダラの騎士像があります。
入口でお金を支払い、植栽や天然の木々に囲まれたアーチのような階段をぐんぐん登っていくことになります。
だいたい10分ほど登ると、その上にマダラの騎士像が見えてきます。
一気に上るとやや息が切れるほどです。
そしてそこから上を見上げると断崖絶壁になっており、20m以上の上の部分にレリーフがあります。
やや目の悪い人には見えづらいかもしれません。
双眼鏡や、カメラのズームレンズがあると拡大してはっきりとマダラの騎士像を捉えることができるでしょう。
7世紀ごろのものではないか?との仮説があり、それが有力になっているようですが、本当のところはわかりません。
こんなに高い場所に、「どうやって」「なぜ」そんな疑問が沸いてくる不思議なレリーフです。
しかもデザインが、騎士が馬に乗り、右を向き、馬の脚元に横たわるライオンに槍を突き出すというもので、後方には犬が描かれています。
宗教的な意味があるのか、それとも戦闘の様子を描いているのか、確かなものはわかりません。
この謎めいたレリーフが好奇心をそそります。
ブルガリアのかつての強さと栄光の象徴のような絵であり、いろいろと想像すると面白いです。
この像の最も見やすい部分には長椅子が設置されていますので、そこで一休みし、しばしその雰囲気に浸ることができるでしょう。
そこから右の方に歩いていくと、緑がきれいで、絶壁の岩を見ながらの遊歩道が続きます。
途中眺めのよいビューポイントがあり、そこで休憩したり、写真を撮影したりできるでしょう。
そして大体の雰囲気を掴み、観光に満足できると、石段の階段を下りていくことができます。
下りたところにはトイレとちょっとしたお土産のお店があり、そこで記念品を購入することもできます。
まとめ
マダラの騎士像は、好奇心をそそる実に不思議な世界遺産です。
階段がやや急なので注意して上がっていくことや、夏は暑くて汗をかくことでしょう。
日差しが強いので注意が必要です。
岩場や洞窟のあたりはひんやりしています。
断崖の絶壁の巨大な岩が崩れてきたらどうしようか、そんな心配を感じるほどスケールの大きな観光スポットです。
※この記事は2017年10月に行った際の体験談です。(40代後半/男性)