富山県にある黒部ダムは、名前を聞いたことがあるという方が多いかと思います。
その大きさもさることながら、ダムのある場所も秘境のようなところで、様々なことに圧倒されます。
今回はそんな黒部ダムについて詳しくご紹介していきたいと思います。
目次
概要
名称
黒部ダム
所在地
富山県中新川郡立山町芦峅寺
アクセス
扇沢駅からのルートだと、関電トンネル電気バスに乗って16分程度で黒部ダム駅へと到着、そこから徒歩で黒部ダムへと着きます。
立山駅からは、ケーブルカー7分、高原バス50分、トンネルトロリーバス10分、ロープウェイ7分、ケーブルカー5分で到着します。
こんな人にオススメ
雄大な自然を感じたい、巨大な建造物の迫力を感じたいという方におすすめです。
黒部ダム周辺の空気はとても澄んでいて、リフレッシュにはもってこいです。
ダムの建設された歴史を家族で学ぶのにも最適かと思います。
滞在時間
黒部ダムをじっくり見て回り、昼食も取って2時間と少しかかりました。
お昼時の食堂は混雑していたので、余裕を持ったスケジュールにすることがおすすめです。
ダム湖の遊覧船に乗ろうと考えている方は、さらに30分ほど時間をみると間違いないかと思います。
費用
扇沢駅から黒部ダムへ行くルートでは、関電トンネル電気バスに乗ります。
大人1,540円(往復2,570円)、小人770円(往復1,290円)です。
立山駅から黒部ダムへ行くルートでは、
立山ケーブルカー
大人720円(往復1,290円)、小人360円(往復650円)
+
高原バス
大人1,710円(往復3,020円)、小人860円(往復1,510円)
+
立山トンネルトロリーバス
大人2,160円(往復3,240円)、小人1,080円(往復1,620円)
+
立山ロープウェイ
大人1,300円(往復1,940円)、小人650円(往復970円)
+
黒部ケーブルカー
大人860円(往復1,300円)、小人430円(往復650円)
となっています。
アピールポイント
黒部ダムの一番のアピールポイントは、その大きさでしょう。
展望台から全体を見下ろすと、その大きさに息を飲むこと間違いなしです。
ダム、山、ダム湖とどれもスケールが大きく、圧倒され続けていました。
そして、そんなダムの上を歩くことができるというのも魅力です。
ここでもまたその大きさを再認識できることと思います。
山中の移動と階段の洗礼
黒部ダムは、富山県の立山町という、3000m級の山がそびえ立つところに位置しています。
1963年に完成したダムで、ここへと向かうルートは富山県側・立山駅の方から向かうものと、長野県側・扇沢駅から向かうものがあります。
今回私が通ったのは扇沢ルートのほうです。
扇沢駅も結構山を登ったところにあり、9月中旬だというのに辺りは涼しい空気に包まれていました。
駅舎の大きさと駐車場の広さから、多くの人が訪れる場所であるということを感じることができました。
扇沢駅か黒部ダム駅へと向かうためには、関電トンネルという全長6km以上のトンネルを抜ける必要があります。
ここを専用のバスで通っていくのですが、薄暗いトンネルを進んでいくにつれてどんどんワクワクしてきました。
バスが黒部ダム駅に到着してもそれで終わりではありません。
山の内部を通る地中階段を220段登らなければいけないからです。
結構体力を使いますが、階段を登り切ると一気に視界が開け、巨大なダムとそれを囲む山々が目に飛び込んできます。
半袖で向かったのですが結構肌寒かったので、上に羽織れるものを持っていくといいと思いました。
到着した場所からさらに階段を上っていくと、ダム展望台があります。
展望台は標高1,508mの地点にあり、ダムの数十メートル上方にあります。
そこに辿り着くためには再び階段を上らなければいけないのでここでも結構体力を使いました。
気合を入れていきましょう!
展望台からは、眼下に広がる黒部ダムのアーチと、その両側から迫っている山の壮大さには思わず感嘆の声を漏らさずにはいられませんでした。
ダム湖には並々ならぬ水が、大きく波打つことなく静かに湛えていて、その上に垂れ込めて流れていく雲の雰囲気も相まって、神聖な雰囲気すら感じさせるようでした。
ダムのアーチ上部を堰堤(えんてい)と呼ぶそうですが、その堰堤を歩く人の姿はとても小さく、ダムの大きさをひしひしと感じました。
巨大なダムの堰堤を歩く
展望台から黒部ダムの全景を眺めた後は、黒部ダムの上を歩くことにしました。
堰堤を渡る手前に、「黒部ダム」と彫り込まれた石碑が立っていて記念写真を撮るスポットになっています。
写真を撮り終わって堰堤の上を歩き始めるとその大きさに再び驚かされます。
展望台からその大きさを視認していたつもりでも、実際にその場所に立ってみると改めてその大きさを感じることができます。
歩いていると、一瞬自身が橋の上にいるような感覚を覚えますが、左と右を見比べるとダムなんだなということを実感しました。
左手に目を向ければ広々としたダム湖が、そして右手に目を向ければぽっかりとあいた空間が広がっています。
右側の欄干からそっと下を見下ろしてみると、あまりの落差に足がすくむくらいでした。
欄干の高さは十分あるので落下する心配はありませんが、くれぐれも注意してくださいね!
堰堤はとても長く、反対側まで歩いていくのも思ったより時間がかかりました。
せっかく反対側まで来たので、その先も進んでみることにしました。
トンネル内に足を踏み入れると一気に気温が下がります。
その先には立山方面へと抜ける黒部湖駅があります。
ダム湖のほとりへと繋がる道もあるので、そちらへ行くことにしました。
緑に囲まれた道はより一層空気が澄んでいて、爽やかな気分になれました。
途中、凄い勢いでダム湖へと水が流れ込んでいるところもあって驚きました。
ダム湖の上を周遊する遊覧船、ガルベに乗るのはこちらの岸側です。
今回はスケジュールの都合上乗れませんでしたが、ダム湖の広さを目にしたら乗ってみたくなると思いますので、これから行こうと思っている人はプランの候補に入れることをおすすめします。
ダムを模したダムカレーや、ご当地サイダーを楽しみながら眺めるダム
一通りダム観光をしたら、ここならではの食事もしましょう!
黒部ダムの側に、「黒部ダムレストハウス」という場所があり、ここでは黒部ダムのグッズやお土産を販売している他、レストランもあります。
ここで頼んだのは写真の黒部ダムカレーです。
ご飯をダムに、カレーをダム湖に見立てたものですが、それだけではありません。
乗っているヒレカツは先程も説明したガルベ(遊覧船)を、キャベツとポテトサラダは放水&水しぶきを表現しているなど、こだわりを持って作られています。
ココナッツミルクのまろやかな味と、程よくスパイスが効いていて美味しかったです。
この他にも、ご当地サイダーも要チェックです。
先程通ってきた関電トンネル内の破砕帯の湧き水を使ったという、「ハサイダー」という名前のサイダーが売っています。
名前も洒落ていますよね!
このレストハウスではお土産やグッズなども売っていますので、興味のある方はそちらにも立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
まとめ
富山県にある有名なダム、黒部ダムが大きいということを話に聞いている人は多いと思います。
私もその一人でしたが、実際に訪れてみると想像以上の大きさに圧倒されました。
百聞は一見に如かずという言葉を、身をもって体験しました。
人生で一度訪れる価値があるくらいの場所だと感じましたので、ぜひ皆さんも一度訪れてみてくださいね!
※この記事は2016年9月に行った際の体験談です。(20代後半/男性)