【大阪】日本仏法の最初のお寺!聖徳太子により健立された四天王寺

大阪・天王寺区に位置する四天王寺。
「天王寺」という地名は四天王寺の略称で、ここら一帯の地名の由来にもなっています。
今回はそんな四天王寺をご紹介していきたいと思います。

概要

名称

四天王寺

大阪府、四天王寺の正面

所在地

〒543-0051 大阪府大阪市天王寺区四天王寺1-11-18

アクセス

地下鉄谷町線
四天王寺前夕陽ヶ丘駅4番出口から徒歩で5分

御堂筋線・谷町線
天王寺駅7番出口から徒歩12分

こんな人にオススメ

歴史を感じられるスポットとなっており、静かにのんびりと過ごせるので人混みが苦手な方にオススメです。
境内はとても広く、中に入るだけなら無料なので、散策スポットとしても人気がある寺院となっています。

滞在時間

境内の無料で入れるエリアだけでも散策するのに30分は必要になってくると思います。
有料エリアも楽しむのであれば、滞在時間は1時間以上で計画しておくとゆっくり楽しめるでしょう。

費用

中心伽藍:
大人  300円
高大生 200円
小中学生・幼児は無料

宝物館:
大人  500円
高大生 300円
小中学生・幼児は無料

本坊庭園:
大人  300円
学生  200円
幼児は無料

アピールポイント

四天王寺が健立されたのは推古天皇元年(西暦593年)で、1400年以上という長い歴史を持っています。
国内の本格的な仏教寺院としては最古の寺院です。
四天王寺の創建については日本書紀に記されています。
かねてより対立していた物部氏と蘇我氏。
蘇我氏側についた聖徳太子は自ら四天王像を彫り、もしこの戦に勝利したら四天王を安置する寺院を建立すると誓願されたのです。
そしてその戦は蘇我氏が見事に勝利をおさめ、聖徳太子はその6年後に四天王寺の健立に取り掛かったといいます。
聖徳太子が創建に関わったのは四天王寺の他には法隆寺のみとされており「太子ゆかりの寺」として親しまれています。

幾度もの災害を乗り越えてきた建物

大阪府、四天王寺の五重塔

長い歴史を持つ四天王寺ですがその間、度重なる災害に見舞われてきました。
高くそびえ立つ五重塔が印象的な四天王寺ですが、五重塔に至っては承和3年(836年)の落雷で初代が破損。
その後も慶長19年(1614年)の大坂冬の陣、昭和9年(1934年)の室戸台風、昭和20年(1945年)の大阪大空襲など数々の災害に遭い、そのたびに復興を繰り返してきました。

現在の五重塔は昭和38年(1963年)に完成したもので8代目となっています。
四天王寺は南から北へ向かって中門、五重塔、金堂、講堂が一直線に並び、それらを取り囲むように回廊が続いている「四天王寺式伽藍配置」という配置がなされています。

五重塔と金堂が東西に並んでいる法隆寺とは対照的ですよね。

この様式は6~7世紀に中国や朝鮮半島に多く見られたもので、日本国内では最も古い建築様式となっています。
復興のたびに、創建当時の建築様式を忠実に再現して再建されてきました。
現在の建物は鉄筋コンクリート造建築ではありますが、古来大陸で使用されていた建築様式を現在にまで伝える大変貴重な建物なんですよ!

もう一つの見どころである宝物館では、創建当時のものをはじめとする、数多くの国宝や重要文化財が保存・展示されています。
都会の喧騒を忘れ、歴史を感じられる寺院となっています。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
「太子ゆかりの地」である四天王寺では、聖徳太子の存在を身近に感じることが出来る行事が数多く行われます。
中でも毎年4月22日に催される聖霊会舞楽法要は、聖徳太子の命日を偲んで行われるものであり、披露される重要無形民俗文化財の天王寺舞楽が見ものとなっています。
皆さんも是非一度立ち寄ってみてくださいね!

※この記事は2020年10月に行った際の体験談です。(20代前半/女性)