【大阪】恐竜の骨格標本はまさに圧巻!自然史の奥深さを学べる自然史博物館

長居植物園のお隣にある大阪市立自然史博物館は、大阪で唯一の自然史博物館です。
数多くの展示物があり、興味深い内容や新しい発見があったりと楽しくて面白い博物館なんですよ!
今回はそんな自然史博物館をご紹介していきたいと思います。

概要

名称

大阪市立自然史博物館

大阪府、大阪市立自然史博物館の看板

所在地

〒546-0034 大阪府大阪市東住吉区長居公園1-23

アクセス

大阪シティバス
4系統、24系統「長居東」停留所から徒歩3分

地下鉄御堂筋線
長居駅から徒歩10分

JR阪和線
長居駅から徒歩15分

こんな人にオススメ

子どもから大人まで幅広い年代の方におすすめです。
恐竜やマンモスの実物大の骨格標本が展示されており、大人でもワクワクする空間が広がっています。
そのためお子様だけでなく、家族連れみんなで楽しめる施設になっています。

滞在時間

自然史というあまり聴き馴染みのないワードですが、こちらの博物館では分かりやすく展示・解説がされています。
一つ一つじっくり見てまわると2時間は必要になると思います。
博物館だけの入場券は販売されておらず、植物園との共通券のみなので、そちらと併せて観光されることをオススメします。

費用

大阪市立自然史博物館・長居植物園共通入場料:
大人      300円
高校生・大学生 200円
中学生以下は無料

花と緑と自然の情報センター:
無料

特別展:
催し物により異なります。

アピールポイント

大阪市立自然史博物館は昭和49年(1974年)に長居公園内に開館しました。
人間をとりまく自然についての成り立ちや、歴史などの展示・普及活動を目的とした施設です。
約1万点もの展示資料で、自然史について学ぶことができます。
常設展示の内容は「身近な自然」「地球と生命の歴史」「生命の進化」「生き物のくらし」「食用植物とそのふるさと」と5つのテーマにわかれています。
また、観察会や講演会、ワークショップなどのイベントも年間に80~100回と頻繁に開催されており、様々角度から楽しむことが可能となっています。

展示室に入る前からワクワク

チケットを購入後、花と緑と自然の情報センターから自然史博物館へと向かうのですが、博物館入り口の前にはナガスクジラの全身骨格が吊り下げられています。
1990年に大阪・堺泉北港へ漂着したもので全長およそ19メートルもあるものです。
2006年3月のリニューアルオープンの際に展示されたそうで、圧巻の迫力でした。

さて、「自然とヒトの関わり」を学ぶ旅の始まりはナウマンホールから始まります。
早速館内へ足を踏み入れると、ナウマンゾウとヤベオオツノジカの2体の復元模型がお出迎えしてくれます。

大阪府、大阪市立自然史博物館のナウマンゾウとヤベオオツノジカ

ナウマンゾウとは約2万年前まで日本列島に住んでいたとされるゾウです。
このナウマンゾウの足跡や歯の化石が、大阪平野の地下の地層からも発見されていて、大阪と非常に関わりが深い生き物だったんです。
実物大で復元されているのでとっても迫力がありましたよ!

このナウマンホールには他にも石器時代のナイフや、磨製石器に加工して使われていた「サヌカイト(讃岐石)」が2体の復元模型を取り囲むように展示されていました。
サヌカイトは実際に触れることも可能となっていて、見るだけじゃなく触れて楽しむことも出来ます。

テーマごとに分けられた展示室

いよいよ展示室へ。
最初は「身近な自然」がテーマとなっている第1展示室です。
街や村などの身の回りの自然についての説明がされています。
大阪の自然環境に関連する展示も多くされていました。

自然ということで、植物の展示が多いのかなと思っていましたが、虫の標本が多かったので苦手な方は要注意です。

続いては「地球と生命の歴史」がテーマの第2展示室へと向かいます。
こちらでは地球と日本列島の生い立ちや、それに伴って現れた生物の歴史について解説されています。

この展示室でまず目をひくのが、なんといってもフロア中央部に展示されている巨大な骨格標本です。

大阪府、大阪市立自然史博物館のナウマンゾウの骨格標本

ナウマンゾウやティラノサウルスなどの骨格標本がずらりと並んでいます。
頭上にはプテラノドンの骨格標本も、空中に浮くように展示されているのでお見逃しなく。

今では絶滅してしまって見ることができない生き物を、骨格標本といえども、その大きさや迫力を間近で感じることができる貴重な展示室となっています。
大人でもワクワクする展示室ですが、恐竜好きのお子様にもたまらない空間だと思います。

他にもマンモスの牙や恐竜の足跡、卵の化石など骨格標本を取り囲む周囲の展示物も見ものです。
順路に沿って階段を登り2階へ。

「生命の進化」がテーマの第3展示室へと向かいます。
こちらでは現在生息している様々な生き物の進化について解説されています。
水中で誕生した生命が、水中や陸上での暮らしにそれぞれ適応・進化していった系図が展示されています。
この系図を見ながら、長い年月をかけて進化していった生き物たちに神秘的なものを感じました。

奥へ歩き進めるとイヌや猿などの哺乳類の骨格標本が並んでいます。
人間のものも男性・女性それぞれ展示されていました。

大阪府、大阪市立自然史博物館の骨格標本

哺乳類は全世界で5000種類生息していますが、二足歩行なのは我々ヒトのみです。
四足歩行から二足歩行へと進化したことで、他の哺乳類との様々な違いが生じます。
歩く役目から解放された腕や、内臓の重みを直接支えている骨盤などがその例です。
このようなヒトの進化によって生じた、他の哺乳類との違いが骨格標本で分かりやすく紹介されています。

二足歩行による変化だけではなく文明の発明によって発達した大脳や、歯・顎の骨の退化についてなども紹介されていました。
個人的にはこちらの展示室が一番興味深くて面白かったです。

続いては「食用植物とそのふるさと」がテーマの第4展示室へ。
こちらでは、私たちにも馴染みある生活に欠かせない食用植物(野菜)のルーツについて学ぶことができます。
栽培されている地域によって違いがあり、多様性を感じることが出来ました。

最後は「生き物のくらし」がテーマとなっている第5展示室です。
こちらはゲーム形式や体験型コーナーが充実した展示室となっているんです。
中には、タヌキ目線を体験できるという他にはないユニークなコーナーもありました。

この自然史博物館はアクティビティ性の高い博物館といわれているだけあり、子どもから大人まで幅広い年代が楽しめるような工夫がされていました。

博物館内を一通りまわって、再び花と緑と自然の情報センターへと戻ります。
出口まではネイチャースクエアというエリアが続いており、ここでは大阪を取り囲む三方の山地や大阪湾など、主に大阪に関連する自然史の展示がされています。

自然の情報コーナーでは図鑑やコンピューターなどで、展示されている標本の検索や情報収集が可能となっています。
見て・触れて実体験として学んだ後、充実した情報コーナーでさらに知識を深めることができるんです。

この、花と緑と自然の情報センターではネイチャースクエアの他にもミュージアムショップや図書館も併設されており、楽しみ方は人によって様々。
また、博物館内の写真撮影が自由に可能なのも嬉しいポイントです。

第2展示室の恐竜の骨格標本は記念撮影にもオススメですよ!

まとめ

自然学習にピッタリの自然史博物館、いかがでしたでしょうか?
興味深い内容の展示が盛り沢山で、かなり面白かったです。
自然史博物館は長居公園の一角にすぎないので、博物館見学後は隣の植物園や広い公園で1日中楽しむことができますよ!
皆さんも是非一度訪れてみてくださいね!

※この記事は2020年11月に行った際の体験談です。(20代前半/女性)