【大阪】国内外の貨幣について学べる!無料で楽しめる造幣博物館

大阪・天満に位置する造幣局内にある造幣博物館。
生活する上でとても身近な存在である貨幣の歴史が分かりやすく説明されており、貴重な展示品が見ものとなっています。
今回はそんな造幣博物館をご紹介したいと思います。

概要

名称

造幣博物館

大阪府、造幣博物館の入口

所在地

〒530-0043 大阪府大阪市北区天満1丁目1-79

アクセス

JR東西線
大阪天満宮駅から徒歩で15分

地下鉄谷町線
南森町駅から徒歩で15分

京阪電車
天満橋駅から徒歩で20分

大阪シティバス
「桜の宮橋」停留所下車すぐ

こんな人にオススメ

予約なし・入館料なしで楽しめる施設です。
そのため、どなたでも気軽に立ち寄りやすい博物館となっています。
地元では学校の社会科見学などでも利用されることが多い施設です。
大人だけではなく、子どもも楽しみながら学べる博物館となっているので親子連れにもオススメです。

滞在時間

3階建の建物でじっくりと見てまわるとなると、最低でも1時間半以上は必要になってくると思います。
国内のものだけではなく、世界の貨幣に関する展示もされています。
新しい発見があったりと、興味深い内容で時間を忘れて夢中になってしまいますよ!

費用

入館無料で楽しめます。

アピールポイント

レンガ造りが印象的な建物は、もともとは火力発電所として明治44年(1911年)に建てられました。
造幣局内で唯一の明治時代に建設された建物なんですよ!
この建物の保存を図り、昭和44年(1969年)に造幣博物館として開館したんです。
現在流通している貨幣から大変貴重なものまで、約4,000点が展示されています。
平成21年(2009年)4月にはリニューアルオープンを果たし、展示や設備に最新の手法が導入されました。
より一層わかりやすく貨幣についての歴史を学ぶことのできる博物館として注目を集めています。

平日お勤めの方でも大丈夫!

造幣博物館は造幣局の敷地内にあります。
造幣局自体は土日祝が休館日となっており、平日しか開館していません。
しかし造幣博物館の休館日は年末年始及び毎月第3水曜日なので、平日お勤めされている方でも週末に立ち寄れることが可能です。
入り口に警備員さんが立っているので、博物館見学したい旨を伝えると敷地内に入れてもらえます。

受付で名前や連絡先などを記入し、いざ博物館へ。
博物館の入り口は正門から200メートルほど歩いたところにあります。
館内へ入ると大きい硬貨がお出迎えしてくれます。

大阪府、造幣博物館にある二十円金貨

京都出身の金工師・加納夏雄がデザインを手掛けた「二十円金貨」です。

雇った外国人技師も驚愕するほどの高い彫金技術を持っていた加納夏雄は、デザインから型の製作まで全て一任されていたそうですよ!
展示スペースには、加納夏雄がデザインを手掛けた硬貨がずらりと展示されているのでそちらも必見です。

貨幣の歴史について

大阪府、造幣博物館の解説と展示

生活に欠かせない「お金」ですが、こちらでは貨幣の誕生やそのルーツに至るまで分かりやすく解説・展示されています。
貨幣というものがまだ存在していなかった時代、人々は物々交換で欲しいものを手に入れていました。
次第に自分の持っている穀物や家畜などを交換の仲立ちとして使用するようになり、それが貨幣へと発展していったのです。

中国で貨幣が誕生したのは約3500年前のことで、当時の貨幣は貝でした。

「財」や「貨」などお金に関する漢字で貝の部首を持つ漢字が多いのはこのためなんですよ!

その後、中国では金属製の貨幣へと移り変わっていくのですが、一方でミクロネシア連邦のヤップ島というところでは第2次世界大戦が始まるまで石を貨幣として使用していました。

小さい石貨はその都度持ち運んでいたそうですが、大きい石貨を持ち運ぶのは簡単なことではありません。
その為石自体の移動はなく、所有者を変えていったようです。
中には直径3メートルを超えるほどの大きい石貨があったそうです。
貴重な展示品を鑑賞しながら、その歴史を楽しく学ぶことが出来ます。

最新の手法を用いた展示

大阪府、造幣博物館の展示室

国内の貴重な硬貨は立体展示という手法が用いられています。
硬貨はガラスにはめ込まれているので、裏表両面をじっくりと鑑賞することができるんです。
こちらはリニューアルオープンの際に、採用された新しい展示方法となっています。

少し薄暗い空間となっていて写真は撮影しにくかったのですが、硬貨がはめ込まれたガラスが発光ダイオード(LED)で照らされ、硬貨の美しさを際立たせる演出がなされています。

通常の博物館の展示方法といえば、ガラスケースを覗き込むように鑑賞することが多いと思うのですが、このガラスケースは大人の背丈以上の高さがあります。
そのため展示されている硬貨が、目線ぐらいの高さになるので非常に見やすかったです。

展示品は主に種類や、時代ごとにまとめられて展示されています。
江戸時代に実際に流通していたという小判も展示されていましたが、非常にキレイな状態を保ったまま保管されていて驚きました。

展示品の中には、この造幣博物館に展示されている一点のみしか現存していないという貴重な硬貨までありました。
他にも5~6枚しか現存していないものなど展示されているのは、とにかく希少なものばかり!
貴重な貨幣を隅々までじっくりと鑑賞でき、とても見応えある空間でした。

展示品は日本の貨幣だけではなく、海外のものまで展示されています。
国内で硬貨といえば円形が当たり前ですが、海外では三角形やホタテ貝型などのユニークな形をした硬貨が存在しています。

こちらでは世界で流通していた硬貨の珍しい形や素材、図柄別に展示されています。
なかなか目にする機会がないものばかりですから、大変興味深く面白かったです。

コレクターには堪らない!記念貨幣

国家的な出来事を記念して発行される貨幣、通称:記念貨幣。
日本では天皇陛下即位やオリンピックを記念して発行されることが多いので、それらはもちろん、他にも様々なプルーフ貨幣も展示されています。

プルーフ貨幣とは収集を目的とした貨幣で、模様をより鮮明にするために、流通している貨幣よりも特別な加工がなされた貨幣のことを指します。

日本人なら誰でも知ってるお馴染みのアニメキャラクターのものも、たくさん展示されていました。
また、地方自治法施行60周年を記念し発行された貨幣も全て展示されています。
デザインは各都道府県独自の名所や文化などをあしらっており、それぞれの特色が表されていて見入ってしまいました。

展示されている一部の記念貨幣は、造幣局内にあるお土産屋さん「ミントショップ」にて購入することが出来るんです。
記念貨幣は通常の貨幣と同じように利用することが可能となっていますが、実際に使用される方は少ないんではないでしょうか?
私もプレミア感につられて思わず購入してしまいましたが、もったいなくて使えないので大事に保管しようと思います(笑)

希少価値が高い記念硬貨はコレクターの方だけではなく、普通にお土産として貰っても喜ばれると思います!

まとめ

いかがでしたでしょうか?
入館無料とは思えないほどの充実した展示内容で、とても見応えがあります。
普段あまり博物館に訪れない方にもオススメです。
普段、何気なく使用している「お金」。
その奥深い世界へ皆さんも足を踏み入れてみてください。
新しい発見に驚いたり、楽しめること間違いなしです!

※この記事は2020年11月に行った際の体験談です。(20代前半/女性)