道頓堀と千日前の間の繁華街にありながらも、一本小道に入ると情緒溢れる法善寺横丁。
その中にひっそり佇む法善寺を今回はご紹介していきたいと思います。
概要
名称
浄土宗 天龍山 法善寺
所在地
〒542-0076 大阪府大阪市中央区難波1-2-16
アクセス
地下鉄 御堂筋線 なんば駅下車、
なんばウォークB16出口から北へ徒歩1分
地下鉄 千日前線 日本橋駅下車、
なんばウォークB18出口から北へ徒歩1分
こんな人にオススメ
商売繁盛や縁結び等、どんな願いも叶えてくれるというお不動さんが境内に鎮座しています。
何か叶えたい願望をお持ちの方におすすめの寺院です。
アクセスしやすいのもポイントの一つ。
飲食店が立ち並ぶ法善寺横丁にあるので、グルメ好きな方にもおすすめです。
水掛け不動さんの隣にある「夫婦善哉」は、カップルで食べると円満になれるというジンクスもあるのでデートスポットにも◎。
滞在時間
大きなお寺ではないので、法善寺のお参りだけですと滞在時間の目安は30分程度で十分です。
法善寺横丁にあるお店でグルメも併せて観光されることをオススメします。
費用
無料で楽しめます。
(境内自由)
アピールポイント
大阪・ミナミに位置する法善寺は400年もの歴史を持っています。
かつて浄土宗天龍山法善寺は京都・宇治にありましたが、寛永14年に「金毘羅天王墾伝」の故事に基づき、現在の場所に移転したそうです。
この地域一帯が千日前と呼ばれるようになった理由ですが、かつて難波近郊は墓地や刑場が集まる地域でした。
そこで刑に処された人や亡くなった人を供養するために、専念法師が行なっていた千日間にも及ぶ念仏回向「千日念仏回向」が由来となっているんです。
民衆に寄り添ってきた専念法師の功績が、千日前という地名として現代まで受け継がれています。
全身苔むしているお不動さん
法善寺にある「水掛け不動さん」の愛称で親しまれている西向不動明王は、全身苔に包まれた珍しいお姿をされています。
参拝者がかける水によってこのように苔に覆われてしまっていますが、多くの方に古くから親しまれてきた証という捉え方ができます。
昔、お供え物を持ち合わせていなかった一人の女性がお参りの際に、供えてあった水を手ですくってお不動さんに掛けたのが水掛け不動さんの始まりとされています。
身体の悪い部分に水をかけると病気平癒のご利益があるとのことですが、お不動さんのご利益はどんな人にも分け隔てなくもたらされるのでどんな願い事も叶えてくれるというのです。
この西向不動明王は「大阪三大不動」の一つとして多くの信仰を集めています。
気になる参拝方法
水掛け不動さんの下には水が入ったバケツが置いてあります。
そのお水を真ん中のお不動さんに3回、次に左右の童子さんに1回ずつ、そして最後にもう一度真ん中のお不動さんに1回掛けます。
そうすると「水を掛け、願を掛け」というように水掛け不動さんが願い事を叶える手助けをしてくれ、正しい方向へと導いてくれるとのこと。
私もこれに習ってしっかりお願い事をしてきました!
昭和20年の第二次世界大戦中、大阪空襲からも無事に残ったという水掛け不動さん。
実際に間近で見てみるとびっしり苔に覆われた姿が大きな存在感を放っており、圧倒されてしまいました。
ちなみにお不動さんの苔の緑が一層鮮やかになるので、訪れるのであれば5月頃がおすすめです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
一本路地に入ると提灯や石畳など風情漂う法善寺横丁。
大阪・難波に訪れた際は皆さんも水掛け不動さんに水を掛けながら願掛けしてみてください。
全ての方にご利益がありますように!
※この記事は2020年9月に行った際の体験談です。(20代前半/女性)