岡山県の北部に位置する城下町、津山市。津山城跡の入口にある自然史博物館はB級スポット好きには堪らない!見る人によってはA級の価値があるオススメスポットです。
目次
概要
名称
つやま自然のふしぎ館(津山科学教育博物館 Tsuyama Wonder Museum)
所在地
〒708-0022 岡山県津山市山下98-1
(鶴山公園正面入口)
アクセス
JR大阪駅より約2時間50分
大阪駅発-新大阪駅経由-津山駅(中国縦貫自動車道ハイウェイバス)
JR岡山駅より約65分(JR津山線快速列車)
こんな人にオススメ
自然が好きで好奇心旺盛な人なら子供から大人まで楽しめます。一人でじっくり、数人でワイワイ見るのもOKです。
滞在時間
1時間~2時間。想像以上に見るものが沢山あるので、入口にあるパンフレットで館内図を確認して鑑賞計画を立てましょう。
費用
小人:¥600
幼児:¥400
高齢者(70歳)割引、障がい者割引あり。
アピールポイント
初代館長もお出迎え、展示数約20,000点!今は貴重な絶滅危惧種の実物剥製約800点!自然史をなぞりながら生き物の多様さと美しさをたっぷり味わうことが出来ます。
所狭し圧倒的展示数
春は桜が美しく観光客が賑わう津山城跡である鶴山公園。その入口にひっそりとつやま自然のふしぎ館があります。外からちょっと見た感じが地味なので大体の観光客にスルーされるのですが、侮ってはいけません。ここは陸海空の自然史を網羅した展示数約20,000点、その内実体標本が約800点ある博物館なのです。個人が立ち上げた自然史博物館としては結構な数のかつて生き物だったもの達が所狭しと展示されていて、中にはもう絶滅してしまっている物や絶滅危惧種など、今では実物を目にすることが難しくなった貴重なものも数多くあります。一つ一つが違う形と色と生態を持っていて、それらを想像をしながら見て回ると、あっという間に時間が過ぎてしまいます。
初代館長の自然のふしぎに対する熱い思い
つやま自然のふしぎ館の初代館長、森本慶三氏は津山屈指の呉服店の跡継ぎでしたが、自分には商才が無いと知ると呉服店を廃業して津山の教育支援に携わり、その一環として1963年に、つやま自然のふしぎ館を立ち上げました。展示物の中には1958年に稀少動物の取り扱いを制限したワシントン条約以前に蒐集した動物も数多く、現在では入手不可能で貴重です。森本慶三氏の人々に自然への知的好奇心を持ってもらいたいという思いは、「死後、自分の臓器を展示してほしい」という遺言にも現れています。初代館長の自然のふしぎへの思いを尊重して、現在も森本慶三氏の脳や肝臓などの臓器がつやま自然のふしぎ館に展示されていて見ることができます。インターネットの無い時代は世界について知るために、博物館は重要な役割を担っていました。もちろん現在でも、実物の存在感はデジタルでは伝えられないものがあります。初代館長の脳は結構普通に下の方に置かれている(展示されている)ので、注意して鑑賞してみてください。
まとめ
ここに展示されているもの達は皆、死後のものですが、生きていた頃や場所に思いを馳せると壮大な自然への畏敬の念を感じずにはいられません。
※この記事は2018年3月に行った際の体験談です。(30代後半/女性)