【岡山】自分が生まれる前の時代の村なのに、なんだか懐かしい吹屋ふるさと村

概要

岡山県、吹屋ふるさと村のベンガラ色をした建物が並ぶ吹屋ふるさと村

名称

吹屋ふるさと村

所在地

〒719-2341 岡山県高梁市成羽町吹屋838−2

アクセス

(1)JR伯備線「備中高梁駅」より車で40分、または吹屋行きバス乗車55分、終点下車
(2)車:岡山自動車道賀陽IC 50分 (無料駐車場完備)

レンタカーで行くと少し離れた広兼邸にも行くことができます。
広兼邸は「燃えよ剣」「八つ墓村」のロケ地となった場所です。

滞在時間

吹屋ふるさと村の中には、木造校舎として日本最古の旧吹屋小学校や映画のロケで使われた広兼邸などがあるので、全部回れば急いで回っても3時間以上は時間をかけて回ってほしいです。

詳細

2年前に日本遺産の認定を受けた『ジャパンレッド』発祥の地~弁柄と銅の町・備中吹屋は、江戸末期から明治にかけて、地元の鉱山とベンガラで財を成した富豪達が相談をして宮大工を雇って作らせた町で、ジャパンレッドで統一された建物でできたエリアです。
町の通りを歩くと体験をしたことがない時代なのに、なぜか懐かしく、アニメの世界に入った気分になれます。

現在は美しい建物は当時の姿のまま飲食店、カフェ、おみやげさんなどになっています。
お昼に食堂に入ったのですが、土間があった場所や昔の家の作りがそのまま生かされた食堂で、座敷に座って食事が来るのを待っている間に、昔ここで生活をしていた人たちのことを想像するのも楽しいです。

注文した美味しいうどんを頂き、店先に売っていた大きなみたらし団子は食後のデザートで頂きましたが、こちらも美味でした。

また、所々の建物にその建物が昔は米屋さんだった、とか宿屋さんだった、などと説明を書かれているのでそれを読みながら歩くと勉強にもなります。

お土産屋さんでベンガラで染めたスカーフがあったのでお土産で買いました。
場所によってこのベンガラ染を体験できる場所もあるようです。

町から少し離れた場所には旧吹屋小学校があり、 2012年3月末まで現役最古の木造校舎として使用されていたのですが、保全修理を行い、2022年の4月から料金大人500円で一般公開されています。

木造の温かみのある校舎の中を歩くと、この学校の卒業生でもないのに、なんだか懐かしく優しい気持ちになります。

岡山県、吹屋ふるさと村の旧吹屋小学校

教室にはランドセルがかかった教室と、もっと古い木で出来た机の教室があります。
SNS映えしそうな教室です。
吹屋ふるさと村から徒歩でいけれる距離なので、ぜひ行ってみてください。

吹屋ふるさと村から車で約10分ほどの場所に広兼邸(料金大人400円、子供200円)という江戸末期に作られた庄屋の豪邸があります。
ここは1977年に上映された「八つ墓村」と、2021年に上映された「燃えよ剣」のロケ地でもあります。

城壁のような立派な石垣の上に豪邸があり、屋敷見学ができます。
ただ、屋敷の中は一部のみ見学ができ、室内は老朽化のために座敷などに上がることはできませんでした。
立派な楼門は今はかなり老朽化が目立ちますが、当時の繁栄ぶりが分かる作りになっています。

日本庭園には水琴窟(地中に埋めた壺に水が落ちその音がツボの空間で反響をした音を楽しむ物)があるのでぜひ美しい音を楽しんでみてください。

広兼邸には沢山の魔除けの象徴が邸内外にあり、瓦の飾りに魔除けである桃が数箇所使われていたりしますので探してみてください。

まとめ

吹屋ふるさとはまだ私たちが生まれる前にできた村だけど、行くとなんだか懐かしくって、心がほっこりとする場所。
カメラや、画材持って町中を歩いて、心惹かれる場所を撮影したり、描いたりするにはビッタリの場所。
時間を忘れて創作作業に夢中になれそうです。
今回は日帰りでしたが、次回は村内の宿泊施設に泊まってゆったりと時間を贅沢に使いたいです。

※この記事は2022年5月に行った際の体験談です。