【奈良】春と秋には境内にバラの咲くおふさ観音寺

おふさ観音寺は、橿原市にある小さな寺院です。
春と秋にはバラが境内を埋め尽くし、夏には多くの風鈴が吊るされ音色を奏でます。
こうした事からバラ寺・風鈴寺として親しまれています。
本記事では、このおふさ観音寺と橿原市の観光スポットをいくつか紹介したいと思います

概要

名称

高野山真言宗別格本山 観音寺 (通称:おふさ観音)

所在地

奈良県橿原市小房町6-22

アクセス

近鉄大阪線八木駅から徒歩25分
近鉄橋原線八木西口から徒歩20分
奈良交通バス(八木下市線) 八木駅乗車で10分小房下車 徒歩5分

こんな人にオススメ

小さな寺院でゆっくり癒されたい方、バラの花が好きな方、ぼけ封じ祈祷を希望される方等、どちらかと言うと高齢者向け

滞在時間

1~2時間

費用

境内への入場:無料
本堂内の拝観:300円

アピールポイント

春と秋には4000株のバラが咲き、夏には2500個の風鈴が涼やかな音を奏でる寺院で、いずれかの季節に訪れられるのがお勧めです。

おふさ観音の由来とバラ・風鈴との繋がり

奈良県、高野山真言宗別格本山観音寺・おふさ観音寺山門

おふさ観音は真言宗別格本山として、地元の方々を中心に現在も信仰を集めています。
この寺院の縁起は以下の様に語り継がれています。

おふさ観音寺のある辺りは、昔は鯉が淵と言う大きな池でした。
17世紀の中頃に、この近くに暮らしていたおふささんが、池の周辺で白い亀の背中に乗った観音様と突然出会いました。
これを見たおふささんは、池の側に粗末なお堂を建て、観音様をお祀りしました。

この観音様が願いを聞き届けて下さるとの評判が広まり、近隣の庶民の信仰を集めるようになり、それがこの寺院の始まりだとされています。

高僧等により建立されたものでないのが、いかにも街中にひっそりとたたずむおふさ観音寺の由来として似つかわしいと感じられます。

おふさ観音寺はバラの寺として有名で、春と秋にはバラが小さな境内を埋め尽くします。
寺院とバラと言う組み合わせは少し珍しく思われますが、境内をバラの香りで満たし、心を癒して欲しいと言う想いから1995年頃から育てられ、次第にその数を増やし、境内を埋め尽くすまでになったという事です。

一方、地元の方は夏に厄払いとしておふさ観音寺にお参りされる習慣があり、このお参りをされる際に、少しでも涼しさを感じてもらうために風鈴が吊るされる様になったとの事です。

バラも風鈴も深い由来はなく、比較的新しい寺院の取り組みが有名になったようです。

回遊式日本庭園の「円空庭」

おふさ観音寺には、バラの最盛期や風鈴まつりが行われている時期に訪れた事もありますが、今回は12月初旬であった事から、秋バラが少し残っていただけで、参拝者も少なく、寂しい感じを受けました。

奈良県、高野山真言宗別格本山観音寺の境内の名残のバラ

それだけに逆に本堂の奥の北側にある回遊式日本庭園の「円空庭」を大正時代に建てられた御殿造の和室を利用した茶房「おふさ」でハーブティーを頂きながら、ぼんやりと眺める事が出来、心安らぐ一時を過ごせました。

「円空庭」は儒教学者で奈良公園の立案者でもある前部重厚氏が修監修した日本庭園で、狭いながらも趣ある庭園となっています。

周辺の観光スポット

おふさ観音寺は境内も狭く、本尊は秘仏で普段は拝観する事も出来ません。
バラや風鈴で埋め尽くされた境内や円空庭を散策しても1~2時間程度であり、おふさ観音を訪れられる際には、橿原市の他のスポットと合わせて巡られるのがお勧めです。

橿原市の観光スポットとしては、八木西口から西すぐの所にある江戸時代の雰囲気が残る今井町の街並み散策や、神社仏閣がお好きな方なら神武天皇を祀る橿原神宮、また史跡好きの方なら藤原宮跡等があります。

藤原宮跡はがらんとした空き地ですが、春には菜の花、夏にはキバナコスモスや蓮の花、秋にはコスモスがエリア毎に咲き、花の好きな方にもお勧めです。

これらの観光スポットと合わせて訪問されると1日ゆっくり楽しむ事が可能です。

まとめ

おふさ観音は小さな寺院ですが、境内にバラが植えられている珍しいバラの寺です。
バラの季節に訪れ、バラの鑑賞と共にゆっくり円空庭を楽しまれると良いでしょう。

※この記事は2016年12月に行った際の体験談です。(70代前半/男性)