【奈良】青モミジが美しい、新緑の長谷寺

長谷寺は8世紀に建立されたと伝えられており、西国三十三箇所の根本道場として昔から信仰を集めた寺院です。
牡丹を始めとする花の寺としても有名ですが、今回は最近その美しさが注目されている青モミジの新緑の頃に訪れました。
本記事では、長谷寺と新緑の頃の風情を紹介したいと思います。

名称

豊山神楽院長谷寺

所在地

奈良県桜井市初瀬731-1

アクセス

大阪方面・名古屋方面からいずれも、近鉄大阪線長谷寺駅を下車、徒歩15分

こんな人にオススメ

西国33箇所巡礼の方、桜・牡丹・紅葉の寺院を散策したい方にお勧めです。
お子様以外、老若男女、ひとりでもグループでも楽しめるスポットです。

滞在時間

本堂でのお参りや、広い境内で散策や弁当を楽しめば、3時間程度滞在可能です。

費用

・入山料は中学生以上大人料金で500円、小学生は250円
・特別拝観料:1,000円(入山料500円別途)または1,300円(入山料500円込み)
特別拝観は、国宝の本堂の中に入り、10mを超える大きな観音さまの足に直接触れてお参りを行うものです。(3~6月に実施されています)

アピールポイント

初瀬山中腹にある寺院で、西国三十三箇所巡礼の観音霊場でもあり、また春の牡丹を始め、四季折々の花が境内を彩り、花の寺としても有名です。
モミジも多く、紅葉の名所でもありますが、青モミジの新緑の頃も素晴らしい所です。

奈良県桜井市の長谷寺の概要

奈良県の長谷寺は、8世紀に建立された寺院で現在は真言宗豊山派の総本山で、西国三十三箇所の札所として、根本道場として昔から信仰を集めた寺院です。
牡丹を始め四季折々の花が境内を彩る事から花の寺としても有名です。

近鉄大阪線の長谷寺駅から15分程の道のりを歩き、お寺のすぐ手前には土産物店や旅館が軒を連ね、門前町の面影を残しています。

長谷寺は山の中腹に本堂があり、境内に入ってから、長い登廊の階段を上る必要があり、息を切らしながら参拝の方が本堂を目指します。
この登廊は重要文化財に指定されており、長谷寺では印象に強く残るスポットとなっています。

奈良県、豊山神楽院長谷寺の登廊

また登廊を上りきった所にある本堂は、広い内陣と共に京都の清寺よりは少し狭いですが、立派な舞台を有しており、国宝に指定されています。

余談ですが、鎌倉の長谷寺では由来として、ここ初瀬の開祖である徳道上人が楠の巨大な霊木から二体の観音像を造り、一体を初瀬の長谷寺に安置し、もう一体を衆生済度の願いを込めて海に流したものが三浦半島の長井浦に流れ着き、それをお祀りする意味で鎌倉の長谷寺が建立されたとしています。
しかし奈良の長谷寺にはそうした事は伝承されていない様です。

新緑の長谷寺も素晴らしくお勧めです

5月中旬の長谷寺は、牡丹の最盛期は過ぎたものの、境内の何ヶ所かにはまだ咲いており、花の寺・牡丹の寺の雰囲気を味わう事も出来ました。

仁王門から本堂に向かう登廊では、何度も立ち止まり、休憩して息を整え、足を休めて上りました。
高齢者のみならず、若い人もきつそうに何度も足を休めて居られました。

苦労して最後の階段を登り切ると、国宝の本堂が迎えてくれます。

最初に本堂の内部に入り、特別拝観で巨大な木造の十一面観音の足にも触れてお参りしました。
足に触れさせてもらった事で、単に合掌してお参りするだけよりも何とも言えないありがたい心持になりました。

その後に、本堂に張り出した舞台に立ち、そこからの眺望を楽しみました。
青モミジの中に朱色に塗られた五重塔が見え、そのコントラストが特に美しく、改めて新緑の美しさを感じさせられました。

奈良県、豊山神楽院長谷寺から見える新緑の中の五重塔

また内陣の板張りは磨き上げられ、そこに外の青モミジが映り込み、綺麗な床緑を見る事が出来ました。
紅葉の頃には、ここが床モミジとして赤く染められます。

奈良県、豊山神楽院長谷寺の床緑

まとめ

長谷寺は牡丹が特に有名で、また紅葉の名所としても知られています。
新緑の5月は、牡丹の最盛期が終わり、アジサイには早い時期ですが、モミジの新緑がみずみずしく素晴らしく、新緑の頃の長谷寺もお勧めです。

※この記事は2018年5月に行った際の体験談です。(70代前半/男性)