般若寺は東大寺から北に向かった地にあり、小さな寺院ですが国宝や重要文化財に指定されている歴史的建造物を有し、またコスモス寺として有名な寺院です。
本記事では、この寺院の魅力と共に、周辺のスポットについて紹介したいと思います。
目次
概要
名称
法性山 般若寺
所在地
奈良市般若寺町221
アクセス
近鉄奈良駅またはJR奈良駅から、奈良交通バス青山住宅行き又は州見台8丁目行きで8分、般若寺バス停下車すぐ
こんな人にオススメ
花が大好きな方、知られざる奈良の歴史的建造物に触れたい方等に最適です。
男女に関わらず大人の方にお勧めの寺院です。
滞在時間
ゆっくり境内の花々を愛で、散策を楽しんで1~2時間の滞在が平均的でしょう。
費用
般若寺の拝観料:
大人500円
中高生200円
小学生100円
アピールポイント
般若寺には貴重な歴史的建造物も多数ありますが、やはり圧巻はコスモスが境内一面に咲き乱れる光景です。
9~11月に訪れ、秋コスモスの花と本堂や楼門や十三重石塔や本堂の周囲に安置された多数の石仏との素晴らしいコントラストを楽しめるのがお勧めポイントです。
花の寺・コスモス寺として有名な般若寺
般若寺は、飛鳥時代に高句麗の僧である慧潅法師が、この地に精舎を開いたのが始まりで、奈良時代に聖武天皇が平城京の鬼門鎮護のために大般若経を地中に納め、卒塔婆をはじめ伽藍を整え、般若寺と名付けられたとされています。
当初の建造物は焼失しましたが、鎌倉時代に再興され、その建造物が狭い境内に残されています。
国宝の楼門や重要文化財の十三重石塔・笠塔婆・一切経蔵が残されており、また本堂に安置されている文殊菩薩騎獅像も重要文化財で、貴重な建造物の宝庫となっています。
上記の様に歴史的にも貴重な寺院ですが、一般的には花の寺・コスモス寺として知られています。
先に記載した貴重な歴史的建造物とピンク色のコスモスとのコントラストは息を飲むばかりの美しい風景です。
コスモスが最も有名ですが、春にはヤマブキ、夏には紫陽花や初夏咲きコスモス、そして冬には水仙が境内を彩り、四季折々の花が咲く花の寺で、いつ訪れても楽しむ事が出来ます。
般若寺周辺の立ち寄りスポット
般若寺へのバスは県庁東交差点を左折し、369号線を北に向かって進みます。
この369号線沿いに国宝の東大寺転害門が右手に見えますので、車窓観光されると良いでしょう。
また般若寺でコスモス等の花と寺院の雰囲気を堪能された後に立ち寄られると良いお勧めスポットを2つ紹介します。
その一つは、般若寺の楼門と道を挟んだ西側にある植村牧場です。
奈良市内の住宅街に、何と乳牛が飼われている牧場があるのです。
牧場の庭先には、この牧場で搾られた牛乳やそれを使ったソフトクリームが販売されており、ベンチで休みながら新鮮な牛乳やソフトクリームで喉を潤すのも良いものです。
もう一つのお勧めスポットは、ホテルへの改装工事が始まった元奈良少年刑務所です。
般若寺と植村牧場の間の道を少し南に行き、西に折れると、がらんとした雰囲気の中に、その姿が見えます。
この建物は明治時代末期の1908年に建設されたレンガ造りの監獄で、当時建設された5大監獄で唯一現存するもので、2017年に重要文化財に指定されました。
老朽化により最後に使われていた少年刑務所としての役割を終え、民間へ払い下げられ、ホテルとして活用される事が決まっており、その工事が始まりつつありました。
2020年には、監獄の面影を残したホテルとして開業されると言う事です。
工事の進捗によっては外観を見る事が出来ないかも知れませんが、立ち寄る価値があるスポットと言えます。
まとめ
般若寺はコスコス寺として有名な寺院ですが、歴史的建造物にも価値あるものが多数残されています。
コスモス等の花と歴史的建造物のコントラストを楽しめる寺院としてお勧めです。
※この記事は2018年10月に行った際の体験談です。(70代前半/男性)