【奈良】きた町エリアにあるコスモス寺として知る人ぞ知る般若寺

概要

名称

法性山 般若寺

所在地

奈良市般若寺町221

アクセス

JRまたは近鉄奈良駅から奈良交通バス青山住宅行・州見台八丁目行で般若寺バス停下車徒歩すぐ

こんな人にお勧め

花の好きな方や古寺の風情が好きな方。
また比較的観光客の少ない奈良のスポットを散策やデートを楽しみたい方にお勧めです。
子供には不向きなスポットですが、これが大人の奈良観光スポットと言える特徴となっています。

滞在時間

1~2時間

費用

拝観料
大人   500円
中・高生 300円
小学生  100円

アピールポイント

奈良公園の東大寺、興福寺、春日大社等の観光スポットから少し離れており、外国人観光客も少なく、奈良市内でもゆっくりと散策できる寺院の一つです。
近鉄奈良駅から北側のエリアは、南側の「通称・ならまち界隈」に比べて観光化が進んでおらず、最近になり「愛称きたまち」として町おこしが進んでいるエリアです。
このきたまちの北端に、般若寺があります。
般若寺は花の寺として有名で、特にコスモスが有名なため、コスモス寺と呼ばれる事もあります。

国宝建造物もあるコスモス寺の般若寺

般若寺の価値ある建造物

奈良県、法性山般若寺の重要文化財十三重石宝塔とコスモスの花

般若寺は花の寺として有名であり、花好きの方が多く訪れられます。
実は狭い境内ですが、いくつもの重要な歴史的建造物のある寺院でもあります。

歴史も古く、聖武天皇の時代に寺院が創建されたと伝えられており、般若寺の名前も聖武天皇が平城京の鬼門を守るため『大般若経』を塔の基壇に収め、卒塔婆を建てられた事に由来するとされています。

主な歴史的建造物としては、国宝の楼門、重要文化財の一切経蔵、十三重石宝塔、笠塔婆があり、こちらも鑑賞の価値があります。

現在の般若寺の境内はそれほど広くなく、昔ながらの住宅街にポツンとある寺院で、国宝の楼門は街の生活動に面して建っています。

貴重な国宝の建造物が、こんなに何気ない状態で残されている事は、いかにも歴史ある奈良だと言えるでしょう。

季節の花々

般若寺はコスモスが最も有名ですが、コスモス以外にも四季折々の花が植えられ、貴重な建造物と狭い境内に華やかな風情を醸し出しています。

春には一重山吹・八重山吹・シャガ・矢車草・桜・梅が咲き、夏には初夏コスモス・紫陽花・未草・睡蓮が、そして秋には彼岸花・コスモスが咲きます。

特にコスモスは30種類、15万本が植栽され、まさに境内がコスモスで埋め尽くされます。
さらに冬には水仙・蝋梅が境内を彩ります。

石仏

奈良県、法性山般若寺の本堂と石仏とコスモスの花

境内には本堂の周辺等に多くの石仏が安置されています。
この古い石仏と、コスモスや水仙といった季節の草花が、独特な雰囲気を境内に醸し出しています。

コスモスは早咲から遅咲きまで多品種が植えられており、長く楽しめるのもここの特徴です。
コスモスの花々に隠れる様に安置された石仏に、ぜひ会いに行かれる事をお勧めします。

まとめ

奈良観光と言えば、奈良公園を中心とした興福寺・東大寺・春日大社が定番ですが、観光客が多くて奈良の風情が十分に味わえないのがデメリットです。
そんな奈良市の中心である近鉄奈良駅からバスで10分程の所に、比較的静かで花の寺として有名な般若寺があるのです。
般若寺のバス停からは、東大寺大仏殿の大屋根が見える距離です。

この般若寺のすぐ西側には小さな牧場があり、ここで美味しい牛乳やアイスクリームを頂いて休憩するのも良いでしょう。

またその南には、明治時代のレンガ造りの元奈良少年刑務所があります。
現在はホテルに改築中ですが、時間があればこちらに立ち寄られるのも良いでしょう。
奈良のリピーターには、ぜひ一度は訪れて欲しいスポットです。

※この記事は2018年10月に行った際の体験談です。(70代前半/男性)