京都・左京区に位置する下鴨神社は上賀茂神社と並び、国内最古の神社の一つとして古来より信仰を集めています。
今回はそんな下鴨神社の魅了や見どころをご紹介していきたいと思います。
目次
概要
名称
下鴨神社(賀茂御祖神社)
所在地
〒606-0807 京都府京都市左京区下鴨泉川町59
アクセス
京都市バス
「下鴨神社前」下車すぐ
京阪電車
出町柳駅5番出口から徒歩12分
JR京都駅からタクシーで約20分
こんな人にオススメ
下鴨神社は、京都の中でも一番強力なパワースポットといわれています。
成し遂げたいという目的や、志を持たれている方にとってもオススメの神社となっています。
縁結びのご利益もあるとされ、女性から人気のパワースポットでもあります。
滞在時間
境内はとても広く、摂社を含め5社あります。
参拝や御朱印をもらったりするとなると1時間~1時間半で計画を立てておくと、ゆっくりまわれると思います。
最寄駅の出町柳駅からは少し距離がありますが、散歩がてら糺の森を歩くのも楽しいですよ!
費用
無料で楽しめます。
アピールポイント
正式名称は賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)ですが、一般的に下鴨神社の名で知れ渡っています。
創建について明確ではありませんが、紀元前から祀られていたとのこと。
社殿によると神武天皇の代に、比叡山西麓の御蔭山に御祭神が降臨したのが起源だといわれているそうです。
糺の森周辺からは縄文時代の土器、弥生時代の住居跡が発掘され、その歴史の長さがうかがえます。
また、平安時代の有名な文学作品「源氏物語」や「枕草子」にも登場しており、当時の文化の中心として栄えていたことがわかります。
1994年(平成6年)には「古都 京都」の文化財の一つとして、ユネスコの世界遺産に登録されました。
観光地としてだけではなく、結婚式や七五三参りが行われるなど地元の方からも愛されている神社です。
楼門をくぐる前から見どころ盛りだくさん
糺の森を抜け、南口鳥居から楼門へ向かって歩いている途中で何やら気になるものを発見しました。
それがこちら、国歌「君が代」の歌詞に出てくる「さざれ石」です。
さざれ石とは、ある石を指す固有名詞というわけではなく、小さな石が集まって大きな岩のようになった石のことを指します。
石灰岩に含まれているカルシウムなどの鉱物が雨に溶け出すことによって乳液状となり、幾つもの石を結合させる接着剤のような役割を果たしているのです。
そして長い年月をかけて、まるで大きな岩のようになっていきます。
さざれ石は日本各地にあるため、君が代に出てくるさざれ石が下鴨神社のものという訳ではないですが、この立派なさざれ石は下鴨神社の見どころの一つとなっています。
御神木が信仰されているように、樹木や山などの自然に神霊が宿るとして日本では自然崇敬が受け継がれてきています。
そのため、このさざれ石にも神霊が宿っているとされお祀りされているのです。
そのさざれ石の近くには相生社があります。
縁結びのご利益があるとして知られており、こちらも多く方で賑わっているスポットです。
2本の木が途中から1本に結ばれている「連理の賢木」という不思議な木は、縁結びの象徴として親しまれています。
また、2つとして同じ柄が存在しない「媛守」というお守りも人気です。
この媛守は女性限定のお守りとなっていて、縁結びや女性守護の意味が込められています。
華やかで可愛らしいデザインのものがズラリと並んでいるので、その中から自分のお気に入りのものを選ぶのについ夢中になってしまいます。
水みくじで運試し
表参道から楼門をくぐり、その先にあるのが御手洗社。
その前には古来から清水が溢れ出ているという「御手洗川」があるのですが、この御手洗川では水みくじで運試しをすることができると有名です。
水みくじは御手洗社の横にある授与所で買うことが出来ます。
初穂料は300円とリーズナブルです。
購入したら、御手洗川に浸します。
数秒程度でみるみる結果が浮かび上がってきますよ。
お子様にも楽しんでもらえそうな、ワクワクするおみくじです。
水みくじの内容は旅行・恋愛・学業や仕事・金運・体調・願い事といった並びになっています。
この水みくじは10種類以上あるそうなので、一緒に訪れた人のものと見比べてみても面白いですね。
通常のおみくじとは異なり、家に持ち帰る方は少ないと思います。
濡れた状態ですから境内に結んでいかれる方が多いでしょう。
水みくじは柔らかい紙質なので結ぶときに、破れてしまわないように気をつけてくださいね。
みたらし団子発祥の地
皆さんも一度は食べたことのある、みたらし団子。
実はみたらし団子の発祥の地は、ここ下鴨神社だといわれているんです。
下鴨神社で行われる御手洗祭のときに、神前のお供えものとして作られたのが始まりとされています。
みたらし団子発祥の地ということで、下鴨神社と併せて訪れて頂きたいのが「加茂みたらし茶屋」です。
下鴨神社の西側にあたる下鴨本通沿いにあるお店で、創業1922年の老舗です。
有名なお店で連日多くの方で賑わっているので、すぐにわかると思います。
実際、私が訪れた時も行列が出来ていました。
ここで頂けるみたらし団子は1本の串に1つ+4つという風に団子が刺さっています。
なぜこのように1つ・4つと隙間が空いた状態で串に刺さっているのかというと、みたらし団子の由来が関係しているんです。
鎌倉時代に、後醍醐天皇が御手洗池で水をすくおうとしたところ最初に1つ泡が浮き、続いて4つの泡が浮きあがったという言い伝えが残されています。
みたらし団子は、この泡をかたどって作られたお菓子なんです。
その為、ここのみたらし団子はスーパーなどで販売されているものとは少し異なり、隙間が空いた状態で串に刺さっているんですね。
かつての団子は生醤油の付け焼きで食べられており、甘くはなかったそうです。
現在のような醤油砂糖のタレは、加茂みたらし茶屋のご主人によって考え出されたとのこと。
気になるお味はというと、黒糖の風味が強めですが、甘さは控えめです。
1つの団子自体の大きさも割と小ぶりなので食べやすく、何本でもペロっといけそうな美味しさでした!
出来立ての温かいみたらし団子はまさに絶品。
下鴨神社参拝後のおやつとしてピッタリです。
ちなみに、こちらの加茂みたらし茶屋のみたらし団子はお持ち帰りも可能となっています。
パッケージには下鴨神社の楼門が描かれています。
冷めてしまった場合は、袋に入れたまま湯煎で温めると美味しく頂けるとのことです。
みたらし団子だけではなく、わらび餅や羊羹など他の和菓子も販売されていますよ!
みたらし団子の賞味期限は当日中なので、お土産として後日渡せないのが残念ですが、是非一度は食べて頂きたいこのお味。
下鴨神社に訪れた際は、加茂みたらし茶屋にも立ち寄ってみてくださいね!
まとめ
見どころが盛り沢山の下鴨神社、いかがでしたでしょうか?
京都駅から少し距離があるため行こうかずっと迷っていたのですが、行って大正解でした!
強力なパワーも頂けたと思います。
少し足を伸ばして、皆さんも訪れてみてください。
下鴨神社の開門時間ですが夏は朝5時半から、冬は6時半からと早い時間から開いているため、朝のお散歩にもおすすめです。
しかし御朱印受付時間は9時からとなっていますので、ご注意ください。
※この記事は2020年11月に行った際の体験談です。(20代前半/女性)