【京都】多くの人々の信仰を集める、聖徳太子創建の歴史ある六角堂

京都の中心地に佇む六角堂。
地元の方からは「六角さん」の愛称で古くから親しまれています。
今回はそんな六角堂の歴史や見どころをご紹介していきたいと思います。

概要

名称

紫雲山頂法寺 六角堂

京都府、紫雲山頂法寺六角堂の門

所在地

〒604-8134 京都市中京区六角通東洞院西入堂之前町248

アクセス

京都市営地下鉄 烏丸御池駅5番出口から徒歩3分

阪急京都線 烏丸駅21番出口から徒歩5分

京都駅からタクシーで約10分

こんな人にオススメ

歴史や霊場巡りに興味がある方におすすめです。
また恋愛成就のご利益があるということで、女性の方に人気があります。
実際私が訪れたときも女性が多く訪れている様子でした。
風情あるスポットなので、着物を着てのデートは雰囲気が出てオススメですよ!

滞在時間

それほど広くはないのでぐるっとゆっくり見てまわっても30分ほどで済むと思います。
四条烏丸に近い市街地に位置しているので、他の観光地と一緒に行かれるといいでしょう。
境内にはベンチもあるので休憩や、ちょっとした散策にもピッタリのスポットです。

費用

無料で楽しめます。
(境内自由)

アピールポイント

聖徳太子が創建したといわれる歴史ある寺院です。
正式名称は頂法寺ですが、本堂を真上から見ると珍しい六角形になっているので、六角堂と呼ばれるようになったんだとか。
また本堂前にある六角形の礎石はへそ石と呼ばれ、古くからこのへそ石が京都の中心であるとされています。

本殿の前には六角柳と呼ばれる大きな柳の木があります。
この柳の下で嵯峨天皇が妃と出会い結ばれたことから、恋愛成就のご利益があるとされています。
境内には本殿を取り囲むようにして桜の木が植えられており、春に訪れるとより一層美しい景観を見ることが出来ます。

日本全国から多くの方が巡礼に訪れる場所

京都府、紫雲山頂法寺六角堂の本堂

六角堂は西国三十三所観音巡礼の十八番目の札所に定められています。
そもそも西国三十三所観音巡礼の始まりは奈良時代とされ、日本で最も歴史ある巡礼となっています。

冥土で閻魔大王と出会った徳道上人が、閻魔大王から三十三所の観音霊場の慈悲の心に触れる巡礼を勧められたのが始まりといわれています。

ちなみにこの三十三という数字は、法華経に書かれている「観音菩薩は三十三の姿に変身し人を救う」という部分からきているそうです。

西国三十三所の巡礼地は和歌山から始まり、大阪、兵庫、京都、奈良、滋賀、岐阜までと2府5県にまたがっており、そのうちの3分の1が当時日本の都であった京都に集中しています。
その人気は全国に広まり、現在でも多くの方が巡礼を行われています。

西国三十三所の巡礼はバス会社などでツアーも組まれているので初めての方でも気軽に巡礼出来ますよ!

いけばな発祥の地としても有名

聖徳太子が沐浴したと伝えられている池の跡地が六角堂にあります。
その池の付近に僧侶の住坊(寺坊)があったことから、池坊(いけのぼう)と呼ばれるようになりました。

昔から代々住職を務める池坊は仏前に花を供えていたのですが、その中で様々な工夫をするうちに名手が現れ「いけばな」の成立に至ったそうです。
室町時代以降多くの名手を輩出されています。

現在でも住職を務める家元の方々は、いけばなの普及活動に力を入れられています。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
歴史も古く由緒ある寺院ですが、拝観料もなく好立地なので気軽に立ち寄れるスポットだと思います。
お隣には池坊会館というビルがあり、エレベーターに乗ると上から六角堂を見ることになるので、また違った視点で見ることができてオススメです。
市街地にあるのに一歩入れば重厚さと静寂が漂う六角堂、是非一度訪れてみてください。

※この記事は2020年9月に行った際の体験談です。(20代前半/女性)