京都市左京区に位置する金戒光明寺。
地元の方からは「くろ谷さん」の愛称で親しまれており、浄土宗・七大本山の一つに数えられる格式ある寺院です。
今回はそんな金戒光明寺をご紹介していきたいと思います。
概要
名称
くろ谷 金戒光明寺(こんかいこうみょうじ)
所在地
〒606-8331 京都府京都市左京区黒谷町121
アクセス
京都市営バス
「岡崎道」下車 徒歩10分
または
「東天王町」下車 徒歩15分
京阪鴨東線
神宮丸太町駅から徒歩20分
こんな人にオススメ
歴史好きな方におすすめのスポットとなっています。
800年以上の歴史を持つ由緒あるお寺というのもありますが、新撰組発祥の地でもあります。
そのため、全国から多くの幕末ファンや新撰組ファンが訪れるスポットとしても有名です。
また、境内に鎮座するアフロ地蔵が話題になってからは若い方の参拝が急増したそうです。
滞在時間
金戒光明寺の境内は広く、18もの塔頭寺院が並んでいます。
散策しながらの参拝で1時間ほどかかりました。
参拝だけではなくお茶処で食事を楽しんだり、寺務所でお土産を選んだりとゆったりと過ごすことができるスポットです。
費用
境内自体は無料で拝観可能です。
特別夜間拝観料:
大人 1,000円
小学生 500円
幼児は無料です。
アピールポイント
1175年(承安5年)に法然上人が草庵を結ばれたのが金戒光明寺の始まりとされており、浄土宗最初の寺院でもあります。
比叡山の黒谷を下った法然上人は、念仏の教えを広めるため、山頂にあった石に腰掛け念仏を唱えたそう。
するとみるみる紫の雲が立ち上り、西の空から光明が放たれたとの言い伝えが残されています。
当初は、法然上人が見たこの光景にちなんで紫雲山光明寺と呼ばれていましたが、後光厳天皇がこの地で戒を授かったことから金戒光明寺と呼ぶようになりました。
金戒光明寺創建のきっかけにもなった、法然上人が腰掛けたとされる石は「紫雲石」として西雲院に祀られています。
全国的にも珍しいアフロ地蔵
金戒光明寺にはネットで「アフロ地蔵」と話題の仏像が鎮座しています。
アフロ地蔵の名で人気になっていますが、正式には「五劫思惟阿弥陀仏(ごこうしゆいあみだぶつ)」というそうです。
アフロのように見える頭部は、気が遠くなるほどの長い時間をかけて修行をされた結果、髪の毛が伸びて螺髪(らほつ)を積み重ねた頭を表しているとのこと。
この五劫思惟阿弥陀仏は全国でも16体ほどしかないという大変珍しい仏像です。
しかもその多くが拝観制限があるものなので、金戒光明寺の五劫思惟阿弥陀仏像は通年拝観できる貴重な存在なんです。
金戒光明寺は境内がとても広いのですが、この五劫思惟阿弥陀仏像は境内東側、文殊塔へと伸びる石段の左側にひっそりと鎮座しています。
この石段へ向かう途中には、五劫思惟阿弥陀仏像の顔出しパネルも置いてあり、なかなかシュールでした(笑)
せっかくですから、訪れた記念に写真撮影してみてはいかがでしょうか?
寺務所には五劫思惟阿弥陀仏がモチーフとなっている、御朱印帳などのオリジナルグッズも販売されています。
特に「アフロこんぺいとう」はお土産にもおすすめですよ!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
毎年春と秋には特別夜間拝観が行われます。
別途拝観料が必要にはなりますが、普段は入ることができない御影堂や大方丈などで文化財を拝見することができます。
ちなみに予約は不要です。
もともと桜や紅葉の名所でもあるので昼間に訪れても楽しめますが、特別夜間拝観ではライトアップされた桜や紅葉を楽しむことが可能です。
皆さんも一度訪れてみてくださいね!
※この記事は2020年10月に行った際の体験談です。(20代前半/女性)