四条通を八坂神社の方へ歩いていくと右手にみえる漢字ミュージアム。
中へ入ってみると想像を超える面白さが待ち構えていました!
今回はそんな漢字ミュージアムをご紹介していきたいと思います。
目次
概要
名称
漢検漢字博物館・図書館
(漢字ミュージアム)
所在地
〒605-0074 京都府京都市東山区祇園町南側551番地
アクセス
京阪本線
四条駅6番出口から徒歩5分
阪急京都線
京都河原町駅 木屋町南出口から徒歩8分
地下鉄東西線
東山駅2番出口から徒歩10分
京都市バス「祇園」下車すぐ
こんな人にオススメ
様々な角度・視点から漢字の面白さを発信している漢字ミュージアムは、小さなお子様でも楽しめるような仕掛けがたくさんあります。
大人でもついつい夢中になってしまうほど楽しめるスポットなので、ファミリーにおすすめです。
誰と来ても楽しめますが、一人でじっくり楽しみたいという方にもおすすめです。
実際私が訪れた時も一人で訪れている方を結構見かけました。
滞在時間
公式ホームページにも記載されていますが、見学時間は1時間半~2時間が目安となっています。
記載してある通り、展示内容が濃いので隅までじっくり見てまわると1時間では足りませんでした。
費用
大人 800円
大学生・高校生 500円
小中学生 300円
小学生未満のお子様は無料です。
アピールポイント
公益財団法人日本漢字能力検定協会によって、2016年6月にオープンした漢字ミュージアム。
八坂神社のすぐ近く、京都市元弥栄中学校の跡地に建設されました。
まだ新しく清潔感のある館内は2階建てとなっており、コンセプトは「見て聞いて触れる」と「遊び楽しみ学ぶ」に分かれています。
体験しながら学べるような、充実した展示内容がポイントです。
ベビーカーや車椅子の貸し出しを行うなどサービス面も充実しています。
有料になりますが、英語や中国語などの音声ガイドの貸し出しも行っており、外国人にも対応可能です。
日本の漢字文化や漢字の魅力を、国内だけにとどまらず、世界へも発信する役割を担っています。
歴史を分かりやすく解説
館内1階は主に漢字の歴史に関する展示がされています。
今まで幾つもの文明が栄えるとともに文字も作られてきました。
漢字の発祥は黄河文明といわれていて、四大文明で使用されていた文字のうち、現在でも使用されている文字は漢字のみ。
一番歴史が古く、文字自体が個別に意味を持っているのも特徴です。
アルファベットが26字なのに対して、漢字の文字数はなんと5~8万といわれているそうですよ!
右手奥にあるシアターでは10分間隔で「漢字ってなに?」という映像が上映されています。
この時点でワクワクが高まります。
そしてシアターを出ると、漢字の歴史が詳しく描かれた歴史絵巻が壁一面に広がっています。
この歴史絵巻は全長30メートルもあるんですよ!
普段何気なく使用している漢字ですが、知らないことが多かったので新しい発見ばかり!
興味深い内容でした。
また、同フロアで展示されているのが「書く素材と道具の進化」。
亀の甲羅などに甲骨文字を刻んでいた時代から、コンピュータを使って印字する時代へと移り変わっていった訳ですが、漢字ミュージアムではレプリカなどを交えて、文字を書くために必要な素材・道具が展示されています。
歴史絵巻で単純に読むだけではなく、展示品を実際に見ることもできるんです。
他にも1階には万葉仮名スタンプが展示されています。
万葉仮名とは、漢字の本来の意味を無視し音を表す当て字のようなものです。
このスタンプは実際に押すことができるので、体験シートに自分の名前を押してみてください。
「万葉仮名ではこうやって書くんだ」と新発見できて面白いです。
体験シートは入館の際に渡してもらえますよ!
充実した展示内容
1階から2階へは階段かエレベーターで移動することができるのですが、そのエレベーターのスペースを活用し「漢字5万字タワー」が展示されています。
上から下まで漢字がぎっしり。
世界最大の「大漢和辞典」に収録されている全ての漢字がタワーに記されているため、全然見たことない漢字から常用漢字まで様々です。
義務教育で学習する漢字は青色に、常用漢字はオレンジに色分けされています。
漢字がびっしりのこのタワー、もはや芸術作品のようにみえてきます・・・。
自分の名前を探してみるのも面白いですよ!
もう一つの目玉となっている展示が「今年の漢字」です。
その年の世相を表す漢字一字が、今年の漢字として毎年年末に清水寺にて発表されます。
漢字ミュージアムにはその実物(清水寺の住職によって書かれたもの)が展示されています。
力強く書かれた今年の漢字の展示は、なかなかインパクトがありました。
清水寺で使用されるものと同じ筆と墨入れも隣に展示されており、見どころの一つとなっています。
個人的には「漢字学習-明治から戦前へ-」という展示が一番興味深かったです。
その複雑さゆえに漢字を廃止してしまおうという運動が行われたことや、当時の漢字テストの採点基準など時代を感じることが出来る展示内容でした。
遊びながら楽しく学ぼう!
2階はテーマ別に分かれた展示が20個以上あります。
特定の地域でしか使用されない「方言漢字」や日本生まれの「国字」など、興味深い内容ばかりです。
また、2階は体験コーナーが多い展示内容となっています。
タッチパネルやモニターを使って、遊びながらゲーム感覚で漢字が学べる仕組みになっているので、お子様に喜ばれると思います。
大人でも夢中になってしまうほど面白かったです。
中でも「部首組み合わせタッチパネルかるた」は最大4名で対戦することが可能となっていて、カップルやグループにおすすめです。
他にも人気なのが魚へんの漢字を答える「漢字回転すし」です。
モニターのレーンに流れてくるお寿司を選んで、そのネタになる魚の漢字を答えるクイズゲームになっています。
漢字回転すしの近くにあるのは「魚へん湯のみ」。
魚へんの漢字がびっしり書かれた大きい湯飲みは、写真撮影にぴったりなモニュメントです。
湯飲みの後ろにある階段を登ると、まるで湯飲みの中に入っているような写真が撮れます。
訪れた記念に撮影されてみてはいかがでしょうか?
お土産ショップも漢字ミュージアムならでは
併設されているお土産ショップ「祇園祭ぎゃらりぃ」に立ち寄るのもお忘れなく。
漢字のTシャツなど、外国人にも人気がありそうなユニークなお土産が並んでいます。
また、こちらには祇園祭で使用する実物大の鉾が常設展示されています。
こんなに間近で見れる機会はなかなかないので、あまりの大きさにびっくり。
迫力がありました。
屏風のような形をしたモニターでは、祇園祭の様子が映し出されています。
祇園祭の山鉾巡行を身近に感じられるスポットとなっていました!
まとめ
小さなお子様から大人まで楽しめる漢字ミュージアム。
漢字の博物館なんて堅苦しそうというイメージがあるかもしれませんが、そんなことありません!
楽しみながら学ぶことができ、新たな発見があったりと想像していたより面白かったです。
博物館にしては珍しく撮影可能なのも嬉しいポイントでした。
漢字ミュージアムに訪れると、漢字がもっと好きになるはず!
アクセスしやすい場所に位置しているので、観光や買い物の途中にも立ち寄りやすいです。
皆さんも是非一度訪れてみてくださいね!
※この記事は2020年10月に行った際の体験談です。(20代前半/女性)