京都御所沿いに位置する護王神社は、足腰の健康・安全や病気・怪我の治癒のご利益があるとされ、厚い信仰を集めている神社です。
また、境内の至るところにイノシシの像を見つけることができ、別名いのしし神社ともよばれている護王神社を今回ご紹介していきたいと思います。
概要
名称
護王神社
所在地
〒602-8011 京都府京都市上京区烏丸通下長者町下ル桜鶴円町385(京都御所蛤御門前)
アクセス
市バス51系統「烏丸下長者町」バス停 下車すぐ
地下鉄烏丸線 丸太町駅2番出口から徒歩7分
こんな人にオススメ
足腰守護のご利益があるということで、足腰の健康安全祈願におすすめの神社となっています。
他にも、陸上競技やサッカーなどスポーツにおける上達・必勝のご利益もあるとされており、スポーツ選手からも信仰を集める神社です。
実際私が訪れたときも、年配の方やランニング途中の方など多くの参拝客で賑わっていました。
また、亥年生まれの人は用紙に名前・生年月日を記入するだけで、記念品を頂けるそうですよ!
滞在時間
境内はそれほど広くはないのですが、足萎難儀回復の碑やさざれ石など、見どころが非常に多い神社だと思います。
社務所や休憩所には、全国から送られてくるというイノシシのコレクションがずらりと並んでいて興味深かったです。
散策や休憩も含めて滞在時間は1時間もあれば十分楽しめるでしょう。
費用
境内無料で楽しめます。
アピールポイント
創建についての詳しい記録は残されていませんが、神護寺境内の和気清麻呂を祀った護王善神社が始まりとされています。
1874年(明治7年)に「護王神社」と改称し、その後1886年(明治19年)に明治天皇の勅命により、現在の地に遷座されました。
ご祭神は和気清麻呂の他に、その姉君・和気広虫姫が祀られています。
護王神社の入り口では、狛犬ならぬ狛猪が出迎えてくれます。
そして本殿の近くには願掛けの猪という石像があり、その周りには願掛けの串がたくさん刺さっています。
これは「座立亥串(くらたていぐし)」という護王神社特有の信仰で、まず授与所にて2本1組の座立亥串を購入します。
自分の名前と願い事を記入し、1本は願掛け猪の前に刺し、もう1本は自宅に持ち帰り玄関や神棚に飾っておくというものです。
いのしし神社とも呼ばれる由縁
このように護王神社は境内の至るところにイノシシが祀ってありますが、それは何故なのでしょうか?
かつて弓削道鏡という僧がいたのですが、この道鏡は「道鏡を皇位につかせれば天下泰平となる」というご神託があったとして、自らが天皇になろうと企みます。
そのご神託が偽物だということを清麻呂公が暴くのですが、野望を打ち砕かれた道鏡の怒りを買った清麻呂公は大偶国(鹿児島県)へ流罪となってしまいます。
その道中、道鏡の刺客によって襲われた清麻呂公は足の腱を切られ、立つことも出来なくなってしまいます。
その時、どこからともなく三百頭ものイノシシが現れ、刺客から清麻呂公を守りながら道のりを案内してくれたのです。
そして不思議なことに清麻呂公の足の痛みはなくなり、再び歩けるようになっていたんだそう。
この逸話からイノシシを祀られるようになりました。
まとめ
いかかでしたでしょうか?
京都の名所の一つとして、是非みなさんにも訪れていただきたいスポットとなっています!
境内に入って右手には霊猪手水舎があるのですが、この手水舎のイノシシのブロンズ像は、幸運の霊猪といって「鼻をなでると幸せが訪れる」という言い伝えがあるんですよ。
訪れた際は、ぜひ鼻をさすってみてください。
※この記事は2021年2月に行った際の体験談です。(20代後半/女性)