【京都】法然が浄土宗の教えを広める拠点としていた由緒ある寺院、知恩院

法然上人が後半生を過ごし、没したゆかりの地に創建された知恩院。
観光地が多い東山エリアに位置し、アクセスしやすい名所です。
今回はそんな知恩院をご紹介していきたいと思います。

概要

名称

知恩院

京都府、知恩院の入口

所在地

〒605-8686 京都府京都市東山区林下町400

アクセス

京都市営バス
「知恩院前」下車 徒歩5分

地下鉄東西線
東山駅2番出口から徒歩10分

阪急電車
京都河原町5番出口から徒歩20分

JR京都駅からタクシーで約15分

こんな人にオススメ

まったりと観光を楽しみたい方におすすめのスポットです。
観光名所として有名な知恩院ですが、境内が広いからか混雑しにくく、庭園では四季を感じることも出来ます。
人混みを避けて京都観光するにはピッタリのスポットとなっています。

滞在時間

サクッと散策する程度であれば30分程度で十分楽しめます。
境内をゆっくり見てまわっても1時間程度になると思います。
夜間の特別拝観はライトアップを楽しんだり、法話を聞いたりなどをして滞在時間は1時間程度でした。

費用

境内自由ですが、庭園は別途拝観料が必要です。

友禅苑:
大人(高校生以上)
300円
小中学生
150円

方丈庭園:
大人(高校生以上)
400円
小中学生
200円

共通券:
大人(高校生以上)
500円
小中学生
250円

アピールポイント

知恩院は鎌倉新仏教の一つ、浄土宗の総本山であり、正式名称は華頂山知恩教院大谷寺といいます。
浄土宗開祖・法然の入寂後、弟子によって1234年(文暦元年)に諸堂が建てられました。
現在の大伽藍が築かれたのは江戸時代になってからのことで、浄土宗に帰依した徳川家によって築かれました。
知恩院は紅葉の絶景スポットとしても有名で、特に庭園・友禅苑がおすすめです。
毎年秋にはライトアップが行われ、夜の特別拝観が可能になります。
友禅苑の池が鏡のように紅葉を映し出し、幻想的な空間が広がります。

「山門」ではなく「三門」!?

京都府、知恩院の三門

知恩院の三門は徳川2代将軍秀忠公の命を受け、1621年(元和7年)に創建されました。
国宝にも指定されています。

高さ24メートル、横幅50メートルというスケールで、使用されている屋根瓦はなんと7万枚以上!
現存している木造の門としては、国内最大級の大きさを誇っており、京都三大門の一つでもあります。

「華頂山」という額が表に掲げられていますが、この額だけでも畳2畳以上もの大きさがあるんですよ。
春の桜や秋の紅葉など、季節により異なる表情の三門を楽しめるのも魅力の一つです。

鎌倉寺時代以降、寺院には「山号」が付けられることが一般的になったといいます。
それに伴い寺院の門を総称して「山門」と呼ばれるようになったそうです。

しかし知恩院では「三門」と書くんです。

なぜかというと、三解脱門(さんげだつもん)という空・無相・無願の、悟りに至る三つの門戸を意味しているからとのこと。
ちなみに三門の上層部、楼上内部は非公開なのですが仏堂となっていて、宝冠釈迦牟尼仏像などの重要文化財が安置されています。

七不思議でも有名

知恩院といえば七不思議で名高い寺院でもあります。
三門の楼上に安置されている「白木の棺」や、大方丈の廊下に描かれている「三方正面真向の猫」などがあります。

中でも有名なのが「忘れ傘」です。

江戸時代の名工・左甚五郎が魔除けとして置いていったという説と、白狐の化身が住処を作ってもらったお礼に置いていった説と二通りあります。
この傘は 御影堂の正面の軒裏で実際に見ることが可能です。
現地にて確かめてみてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
歴史が感じられ見どころが多い知恩院。
三門や七不思議について調べてから訪れると、より一層面白いですよ!
百聞は一見に如かず。
是非皆さんも一度立ち寄ってみてくださいね!

※この記事は2020年11月に行った際の体験談です。(20代前半/女性)