【京都】宇治にある世界遺産の平等院と宇治上神社

世界文化遺産の「古都京都の文化財」の構成要素は、京都市内に大多数がありますが、宇治市内にも2つの構成要素の神社仏閣があります。
その一つは超有名な平等院であり、もう一つが知られざる世界遺産とも言える宇治上神社です。
本記事ではこの2つの神社仏閣について紹介したいと思います。

概要

名称

・宇治上神社
・平等院

所在地

・宇治上神社:京都府宇治市宇治山田
・平等院  :京都府宇治市宇治蓮華116

アクセス

JR奈良線(京都と奈良を結ぶ路線)宇治駅から徒歩10分
京阪電車宇治線(京阪本線中書島乗り換え)宇治駅から徒歩10分

こんな人にオススメ

歴史好きな方、世界遺産に興味がある方
(平等院鳳凰堂は老若男女見る価値があり、見れば感嘆される歴史的建造物です)

滞在時間

宇治上神社や平等院やその周辺をゆっくり散策すれば4時間程度

費用

・宇治上神社:境内拝観無料
・平等院  :境内拝観料 大人600円、中高生400円、小学生300円

アピールポイント

宇治上神社で静寂な京都、平等院で賑わいの京都、宇治茶で食の京都を楽しむ事が出来、あらゆる方にお勧めの観光スポットと言えます。

知られざる世界遺産 宇治上神社

京阪電車の宇治駅から北東に進むと、宇治神社に至ります。

ここは世界遺産の構成要素ではなく、そこからさらに北に歩くと世界文化遺産の構成要素の宇治上神社に着きます。

この宇治上神社の由来は詳細不明とされていますが、901年に神託を受けて醍醐天皇が社殿を造営した事が始まりとも言われています。
平安時代には先に記載した宇治神社と、この宇治上神社の両神社を合わせて宇治鎮守明神や離宮明神と称されていたようですが、藤原氏が平等院を建立した後には、宇治上神社が平等院の鎮守社として信仰を集め、栄えたと言われています。

京都府、宇治上神社の拝殿と本殿

宇治上神社の拝殿と本殿は共に国宝に指定されており、この貴重な歴史的建造物を有する事から世界遺産の構成要素とされたものです。
訪れる観光客は非常に少なく、静かな雰囲気の中にたたずむ古いイメージの神社で、平等院とは対称的でまさに知られざる世界遺産と言った雰囲気です。

超有名な世界遺産 平等院

宇治上神社から宇治神社に戻り、そこから宇治川を渡ると平等院の参道に出ます。
この宇治川を渡る際の宇治橋のたもとには一体の石像が置かれています。

京都府、平等院にある紫式部の石像

気付かれない方も居られるかも知れませんが、これは紫式部の石像です。
紫式部が書き記した長編小説の源氏物語の末尾に近い宇治十帖の舞台が、この宇治であった縁から建てられたものです。
宇治が歴史ある地である事はここからもうかがえます。

さて参道から平等院に入ると、神々しいまでに綺麗な鳳凰堂が目に飛び込んできます。
鳳凰堂は10円硬貨にも描かれており、歴史の授業でも習うので、日本人で知らぬ人はいないと言っても良いほど超有名な世界遺産です。
観光客も非常に多く、日本のみならず世界的に超有名な寺院である事を強く感じさせられます。

平等院は栄華を極めていた関白藤原頼通が、父の道長より譲られた別荘を1052年に仏寺として整備したものです。
当時は末法思想が貴族や僧侶らの心を捉え、死後に極楽往生を願う浄土信仰が広がっていました。
その信仰の体現として、現代人をも魅了する美しい鳳凰堂が阿弥陀如来を本尊として安置する阿弥陀堂として建立されたのです。

訪れた時期が夏であったことから、鳳凰堂の前の池の周囲には蓮の花が至る所に置かれ、まさにこの世の極楽と言った雰囲気を感じさせる風景でした。

まとめ

宇治には知られざる宇治上神社と超有名な平等院と、対照的な2つの世界遺産がある事を紹介しました。
宇治を訪れる際には、2つの神社仏閣を是非訪れて欲しいものです。

また宇治はご存知の様にお茶が有名です。
平等院の参道には、お茶を楽しめるカフェや休み処が多数軒を連ねており、散策で疲れた時には、宇治茶を味わいゆっくりとされるのがお勧めです。

※この記事は2016年7月に訪れた際の体験談です。(70代前半/男性)