【石川】沿岸沿いのハイキングコース、潮騒の道

石川県にある鉄道駅で最も北に位置する穴水駅、そこから徒歩で少し行ったところに海岸沿いに歩けるハイキングコースが作られています。
そこからは現代では貴重な、漁に使われていたやぐらを望むことができます。
そのハイキングコースや駅周辺の見所についてご紹介したいと思います。

概要

名称

潮騒の道

石川県、駅近くにある潮騒の道

所在地

石川県鳳珠郡穴水町字由比ヶ丘

アクセス

のと鉄道穴水駅から徒歩で15分程度です。
金沢駅から穴水駅までは、電車の場合七尾駅または和倉温泉駅で乗り換えを行い、2時間半~3時間程度かかります。
バスの場合は、北鉄奥能登バスで約2時間です。

こんな人にオススメ

静かな場所で心を落ち着かせたいと思っている人におすすめです。
1人でふらりと訪れるのに向いていると思います。

滞在時間

穴水駅から降りて、往路は結構ゆっくりと、復路は少し早めに歩いて1時間程度で駅に戻ってくることができました。
往路と復路ともにゆっくりと歩いた場合は、プラス30分ほど見込んだほうが良いでしょう。
穴水駅には小さなお土産屋さんもあり、ここで買い物をしたいという方は少し余裕を見ると安心です。

費用

潮騒の道を歩くのには特別、入場料は必要ありません。

アピールポイント

潮騒の道から見える、「ボラ待ちやぐら」が一番の見どころです。
ボラ待ちやぐら、その歴史に思いを馳せながら静かなハイキングコースを堪能できます。

潮騒の道と、水面に組み上がる「ボラ待ちやぐら」

穴水駅は、石川県最北の駅であり、それより先に鉄道駅はありません。
駅舎を出ると、広めのロータリーがあるので右手側に進んでいきましょう。

そのまま直進していくと、10分程度で穴水町役場まで到着します。
そのまま港に流れ込んでいる川沿いに歩いていくと、ぽつぽつと浮かんでいる船が見えます。

「潮騒の道」と書かれた案内板に従って歩いていくと、右手側に海、左手側に木々の生い茂った山肌を望む、ハイキングコースが現れます。

石川県、潮騒の道とハイキングコース

私以外に歩いている人は見当たらず、静かなハイキングコースでしたが、生き物の鳴き声が聞こえてきました。
ニャーニャー、という鳴き声は猫のようでしたが、声のするほうを見てみると海鳥がたくさん飛び交っているではありませんか!

鳴き声からウミネコだろうということがわかりました。
そんなウミネコの飛び交っている海面に、写真のような木の棒で組まれた構造物が見えます。

石川県、潮騒の道から望むボラ待ちやぐら

これは、「ボラ待ちやぐら」という名前の、漁に使用されるやぐらです。

ボラは警戒心が強いため、このやぐらに登って、下にボラが来るのを待ち、網を引き上げるという方法で漁を行っていたとのことです。

このボラ待ちやぐら、現在は使用されていないということですが、実際に使われていたかたちとして残っている貴重な存在です。
静かな海面に、しっかとその存在感を示すように組み上がっているやぐらの姿には趣を感じます。

町を見渡す丘

潮騒の道は、海岸沿いの平坦な道を歩いた後に登り道が待っています。
鮮やかな緑に囲まれた道の勾配はそれなりにあり、程よい負荷となりました。

高さは50m程度の丘で、途中穴水の町を見渡せる場所もあります。
歩き終えて再び到着した穴水駅には、道の駅あなみずが併設されています。

小さなお土産屋さんですので、電車の待ち時間にここでお土産を探しました。
また能登牛カレーパン・コロッケなどの軽食も売っていますよ!

私が来たのは夏の終わりごろでしたが、冬には駅舎に、牡蠣炭火焼店が組まれるのだそうです。
今度はぜひ冬季に来てみたいと思いました。

まとめ

石川県最北の駅、穴水駅からほど近いハイキングコースの潮騒の道からは、伝統的な漁に使われていた「ボラ待ちやぐら」と呼ばれるやぐらを望むことができます。
穴水に訪れる機会がありましたら、ちょっと散策に出てみると楽しめることと思います!

※この記事は2018年9月に行った際の体験談です。(20代後半/男性)