【茨城】日本遺産に登録された日本初の本格ワイン醸造場、牛久シャトー

日本遺産登録された日本初の本格的なワイン醸造所で、近代化産業遺産です。
国指定重要文化財に指定されており、当時のワイン造りの試み、ブドウ栽培、創始者である神谷氏の類まれな発想と実現に至る歴史を肌で体験できます。

概要

名称

牛久シャトー(Ushiku Chateau)

茨城県、牛久シャトーの外観

所在地

茨城県牛久市中央3-20-1

アクセス

JR常磐線の牛久駅から東口を出て徒歩で約8分ほど。
自動車の場合には、常磐自動車道のつくば牛久ICで降りて約15分。

こんな人にオススメ

歴史が好きな人、日本遺産であり、日本のワイン史を知りたい人には必見です。
西欧のレンガ調の建物はとてもお洒落ですので、カップルにもおすすめですし、素敵なレストランもありますのでデートコースにもぴったりです。
建物内は日本ではないような雰囲気があり、ちょっとした海外旅行気分にもなれます。

滞在時間

1時間から2時間。
建物内は決して広くはありませんが、記念館に展示されている説明をじっくりと読んで当時のワインの先駆者の発想や行動力、その知恵を知ることができます。

費用

無料です。
とはいえお土産やお食事をするとなると、それ相応の費用はかかりますが、観光するだけであれば入場料などは一切ありません。

アピールポイント

とにかく素敵な建物です。
明治時代に建てられたレンガ調の美しいファサード。
ここは本当に日本なのかと錯覚してしまうほど、ヨーロッパな空間が広がります。
ワインの樽の独特の香り、そして当時のワイン造りを広めるための試み、江戸時代が終わってから昭和にかけての歴史を知る機会にもなります。

日本初となる本格ワイン醸造場の牛久シャトー

向かい側に駐車場があり、そこに車を駐車させると、なにやら森のような大きな敷地が見えてきます。
そしてこの敷地のエントランスを見つけると、中に入り正面に見えるのが美しい西洋のレンガ調の建物です。

レンガと植栽のバランスが見事で、実に映える景観です。
創業者である神谷氏の名前が建物内のアーチ状の門に書かれており、CHATEAU D. KAMIYAとあります。
美しい洋館であり、庭と植栽も見事に整えられ管理されています。

そのアーチをくぐると、中庭になっており、四方にやはり洋風建築の建物が広がっており、レストランや記念館などが左側にあります。
その奥にある建物が、この牛久シャトーのメインとなる観光スポットであり、やはりレンガの建物で、神谷氏の記念館で、中に入ると当時醸造されていた樽がずらりと並んでいます。

茨城県、牛久シャトーの樽

まだ暑くて30度を超える気温でしたが、この樽のある倉庫の中は、涼しい空気でひんやりとしていました。
大きな樽が横になっており、きれいに並んでいます。

さらにそこから地下に行くと、さらにひんやりとしていて、小さめの樽の倉庫になっており、やや湿気が多い感じです。
そして地下から今度は2階に上がると、ワイン作りの歴史と当時使われていた工具が展示されているスペースになります。

会場では日本語にて神谷氏の偉業を説明しており、当時の日本のワイン史が自然に耳から入ってきます。
西洋の文化が日本に入り始めた初期時代に、いち早くその流れを読み、日本初のワイン醸造場を作るために、フランスに人を遣わしてワインづくりを習得させたり、政界の要人とのパイプなどを活かしたりした、画期的な動きを音声と当時の写真で知ることができます。
当時流行した音楽なども紹介されています。

日本の歴史の中で激動の時期の移り変わりを知る機会になり、ワイン造りはもちろんですが、背景となる当時の様子を知れる数少ない施設の1つであり、ノスタルジックな雰囲気に包まれています。
とはいえ、レンガと木、この組み合わせで造られた館内は、メイドインジャパンのはずですが、フランスにいるかのように洋風に飾られており、日本にいながら西欧チックな雰囲気に浸れるユニークなスポットです。

まとめ

牛久シャトーは、本当に魅力に溢れています。
西洋建築、ワイン、ガーデン、そしてレストランも素敵です。
日本の歴史の過渡期の時代をわかりやすく説明しており、日本遺産にも登録されているので、1つ1つじっくりと楽しみましょう。
大きすぎず、ゆっくりと見れるので自分のペースで回れるのもメリットであり、高齢者にも良いスポットです。

※この記事は2021年9月に行った際の体験談です。(40代後半/男性)