【兵庫】400年以上の時を経てもなお美しさは変わらず!日本を代表する城、姫路城

兵庫県姫路市に位置する姫路城は国宝や世界遺産にも選ばれており、兵庫県随一の観光名所となっています。
天守閣のその真っ白な見た目から「白鷺城」という愛称でも親しまれています。
今回はそんな姫路城の歴史や魅力についてご紹介していきたいと思います。

概要

名称

姫路城

兵庫県、姫路城の入口

所在地

〒670-0012 兵庫県姫路市本町68番地

アクセス

神姫バス乗車「大手門前」下車徒歩5分
JR姫路駅、または山陽姫路駅から徒歩20分

こんな人にオススメ

有名な観光スポットですからお城ファン、歴史ファンのみならずどなたでも楽しめると思います。
保存状態も非常に良く、数多くの時代劇のロケ地にも使用されていることから、特に歴史ファンにはたまらないスポットとなっています。
また、敷地内には動物園が併設されているので、家族連れやカップルにもおすすめです。

滞在時間

チケット売り場にも記載されていますが、姫路城を見学するだけであれば2~3時間程度です。
好古園も併せて観光されるのであれば3時間以上は必要になってくるでしょう。
週末や大型連休は特に混みあいます。
姫路城の公式ホームページで入城口から天守閣入り口までの待ち時間が更新されるので、混雑期はそちらを参考にされることをおすすめします。

費用

入城料:
大人(18歳以上)1,000円
小人(小中高生)  300円
幼児 無料

姫路城・好古園共通券:
大人(18歳以上)1,050円
小人(小中高生)  360円
幼児 無料

アピールポイント

1333年(正平元年)、赤松貞範による築城が姫路城の始まりとされています。
その後、戦国時代後期から安土桃山時代にかけて、本格的な城郭に拡張されていきました。
今見られる大規模な城郭へ整ったのは、戦乱の世が落ち着いた1617年(元和3年)といわれています。
このように姫路城は、江戸時代以前に建設された天守が残る「現存12天守」のうちの一つであり、保存状態が良いまま築城当時の姿が残っている大変貴重な歴史的建造物です。
城域のほとんどが国宝、重要文化財、特別史跡に指定されており、1993年(平成5年)の12月には日本で初めてとなるユネスコ世界文化遺産にも登録されました。

姫路城といばこの天守閣!

兵庫県、姫路城の天守閣

姫路城の大きな特徴と言えば、やはりこの天守閣ではないでしょうか?
天守閣の真っ白な見た目から白鷺が羽を広げているように見える、ということで別名「白鷺城(はくろじょう)」という愛称でも親しまれています。

約5年半にも及ぶ大天守保存修理工事(平成の大修理)を終え、2015年(平成27年)に築城当時の真っ白な美しい姿で蘇ったのです。

どうして姫路城は白いのか?
その秘密は瓦の継ぎ目に施される「屋根目地漆喰」にあります。

屋根瓦の強度を上げるために瓦の継ぎ目を、約3センチの厚みがある目地で固めているんです。
この目地によって本来黒いはずの屋根まで白く見えるという仕組みなんです!

ただ、この漆喰は時間の経過とともにカビによって黒ずんでいくので、改修工事当時の白さは3年ほどしか持続しないとのこと。
私は改修工事から5年近く経ってから訪れましたが、それでも圧倒的な美しさと存在感でした!
改修工事直後に訪れたらもっと美しかったでしょうね。

空襲などにより天守を焼失した城も多く、現存している天守閣は大変貴重です。
実はこの姫路城も第二次世界大戦の際、2度も空襲に見舞われているんです。
城内にも焼夷弾が投下されましたが、奇跡的にも建物自体に大きな被害はありませんでした。

また、400年もの歴史において一度も戦に巻き込まれることもなく「不戦の城」とも呼ばれています。
これらが要因となり、現在でも築城当時の姿をとどめている貴重な文化遺産となっています。

石垣にも注目してみてほしい!

兵庫県、姫路城の石垣

立派な天守は大きな見どころですが、訪れた際は是非石垣にも注目してみてください。

姫路城は長い歴史の間で、度重なる増設・拡張・修理を繰り返してきました。
その為、よく見てみると多様な積み方を見ることが出来るんです。

姫路城の石垣は築城から、明治時代以降の修理によるものまで5期に分類されています。
1期は羽柴秀吉改築以後のもので、この頃は算木積が未発達の時代です。
不揃いな自然の石材をそのまま積み上げた野面積みがされており、また墓石などの再利用した転用石が多く見られます。

2期は池田輝政が1601年(慶長6年)から築いたもので、長方形の石を長短組み合わせた算木積が見られます。
この算木積で積み上げられた備前丸の角の部分は「扇の勾配」と呼ばれ、美しいカーブを描いているのが見どころです。
扇を広げたときの曲線に似ていることからこの名がついたそう。
もちろんただ単に美しいだけではなく、敵が簡単によじ登れないような造りになっています。

3期は本多忠政が西の丸を設けるのに合わせて築いた石垣で、4期は江戸時代の補強・修理に伴う石垣、5期は明治以降の修理の石垣となっています。
時代によって特徴が異なる積み方をじっくり観察してみると面白いですよ!

そして姫路城の石垣で特徴的なのが、上山里から下る「ぬの門」の右側にある鏡石です。
城主の威厳の誇示を目的に、鏡石と呼ばれる大きな石を意図的に配置することがあるそうなのですが、こちらの鏡石はまるで人の顔のように配置されていることから「人面石」とも呼ばれているとのこと。
確かにそれぞれの石が目と鼻と眉のようになっていて、人の顔のように見えますよ。

注目してほしい石はもう一つあります。
それは「大手門」の左側にある石垣です。
この石垣の一番上の石には、斧の形が刻まれているんです。
石工たちの符牒の1つだったのではないかと言われているみたいです。
言われないと気づかないくらい、見過ごしてしまいそうなところにあるので、訪れた際は見つけてみてください。

子どもが楽しめるのはお城よりもこっちかも

兵庫県、姫路城の姫路市立動物園

姫路城の東側にはなんと姫路市立動物園があります。
入場料は大人210円、小人30円という驚きの安さ!
リーズナブルな価格から、こじんまりとした動物園なのだろうと勝手に思ってしまいましたが、実際に行ってみるとそんなことはありませんでした。

確かに敷地はそれほど広くはないコンパクトな動物園です。
しかし動物たちもしっかり揃っていますし、広くない分動物との距離が近いように感じました。
動物園の人気者、ゾウやキリンなどの大型の動物も飼育されています。

敷地内には観覧車など、遊園地のようなアトラクションまでありました。
どこか昔ながらの懐かしさを感じるレトロな雰囲気を醸し出しています。
お子様連れで訪れると、お城見学よりこちらの動物園の方が楽しんでもらえると思います。
もちろん大人の方でも十分楽しめますよ!

まとめ

いかかでしたでしょうか?
兵庫に訪れたら絶対に外せない観光スポット、姫路城。
姫路駅の展望デッキから見えた時点でかなりテンション上がります。
訪れる前は入城料がやや高く感じましたが、実際に訪れてみるとそれ以上の価値がある魅力的なスポットです。
天守最上階から見渡せる姫路市街の景色は絶景でした。
ただ急な角度の階段や坂の上り下りがあるので、歩きやすい格好で訪れることをおすすめします。
夜にはライトアップされ、昼間とは違う表情をみれるのも魅力の一つとなっています。
みなさんも是非訪れてみてくださいね!

※この記事は2021年1月に行った際の体験談です。(20代後半/女性)