【愛知】明治の時代を散策!明治村

愛知県の中心部からやや北に向かったところに位置している犬山市には、明治期の建物が集まった、博物館明治村と呼ばれる観光スポットがあります。
見どころをいくつかピックアップしながら、この広く魅力的な場所をご紹介していきたいと思います。地元の学校では遠足の目的地になったりもします。

概要

名称

博物館明治村

愛知県、博物館明治村の歴史的な建物

所在地

愛知県犬山市字内山1番地

アクセス

名鉄名古屋本線の、名鉄名古屋駅から名鉄犬山駅まで電車で約40分(快速で30分弱)
犬山駅東口のバス停から、「明治村行」のバスに乗り、20分程度で到着
または、名古屋の名鉄バスセンターから、明治村行きのバスで1時間10分程度、栄からは1時間程度で到着

こんな人にオススメ

歴史的な建物をのんびりと散策したい人におすすめです!
村内にある建築物はどれも歴史的な建物ばかりで、歴史好きの方は間違いなく楽しめるところかと思います。
そうでない人でも心配ありません。
バラエティー豊かな数多くの建物は、散策しながら外観を眺めるだけでも楽しいです。

とても広い場所ですので、友人や家族と一緒に訪れておしゃべりしながら見て回るのがおすすめです。

滞在時間

村内をじっくり散策して、4~5時間程度かかりました。
村内の建物すべてを見て回るにはそれでは全く足りず、ゆっくりと村内の建物をすべて楽しもうと思ったのなら、ゆうに1日はかかることと思います。
私も何度か訪れていますので、余裕を持ったプランで訪れることをおすすめします。
ただ、4~5時間でも目立つ建物をピックアップして十分楽しむことができました。

サクサク回りたい方は、村内を走っているSLに乗るのも手だと思います。
後述しますが、一日乗り放題付きの入村券があります。

費用

大人1700円
大学生もしくはシニア(65歳以上)1300円
高校生1000円
中学生600円
小学生600円
です。

のりもの一日券付きの入村券だと、
大人2700円
大学生もしくはシニア(65歳以上)2300円
高校生2000円
中学生1700円
小学生1300円
となっています。

20名以上の団体の場合、団体割引もあります。

アピールポイント

なんと言っても村内に多数ある歴史的な建物がアピールポイントです。
全国各地から移築された明治時代の建築物はどれも魅力的で、飽きることなく楽しめます。
そして100万㎡という非常に広大な敷地にも驚かされます。

荘厳な帝国ホテル玄関

博物館明治村は、1丁目~5丁目の、全部で5つの区域に分けられています。
おおむね南から順番に、1丁目、2丁目・・・一番北にあるのが5丁目となります。

そして村には二つの入口があります。
1つが村の南側に位置していてバスの停車する正門で、もう1つが村の南側にあり駐車場の近くである北門です。

私は車で来たので北門から村へと入りました。
北門から少し進むと、村内を走るSLの停車駅(SL東京駅)があります。
そこを抜けていくと、不意に村の広い風景が目に飛び込んできます。
緑に囲まれ、広々とした土地に様々な建物が立ち並んでいます。

最初に私を出迎えてくれたのは、帝国ホテル中央玄関です。
あのル・コルビジュエとミース・ファン・デル・ローエとともに近代建築の三巨匠と呼ばれているフランク・ロイド・ライトによって設計された帝国ホテルの中央玄関となります。

帝国ホテルは元々東京都の皇居前に建てられていて、その中央玄関部分となります。
その名前の通り、明治村の玄関的存在ですね!

帝国ホテル玄関は3階建てで、やや平たい印象の建物で、その目の前には泉もあります。
煉瓦とコンクリートで構成されたこの玄関は、一般的な建物の玄関とは全く違った、荘厳な雰囲気が漂っています。
外から見るだけでも格式の高さが窺えますが、中へと足を踏み入れるとさらに目を見張ります。

愛知県、博物館明治村にある帝国ホテル玄関

内部は写真のように3階まで吹き抜けとなっており、開放感に溢れています。

内部の方が薄めで、白っぽい色の材質が使われているからか、外から見た時とはまた違った、重厚感がありながら明るさも同時に持っている印象を受けます。
広い玄関の中にはソファも準備されていて、休憩するのにも最適です。
2階へと上がると帝国ホテル喫茶室もあり、落ち着いた雰囲気の中でお茶を楽しむこともできます。

石組みのアーチ姿が綺麗な眼鏡橋

帝国ホテル玄関から南下していくと、様々なものが目に入ってきます。
どれも非常に見どころがありますが、全て紹介するのは難しいので、要所をピックアップしていきます。
5丁目の中ほどに川が流れていて、そこに石造りの橋が架かっています。

愛知県、博物館明治村にある天童眼鏡橋

天童眼鏡橋」という名前の橋で、山形県の橋だそうです。
架けられたのは明治20年、多嘉橋という名前で呼ばれていました。
石を積んで作られたこの橋は、その二つの綺麗なアーチが特徴的です。
その名前「眼鏡橋」は、横からこの橋を見た時に、水上の橋と、水面に映った橋の姿が合わさると眼鏡に見えることから来ているのでしょう。

有名な長崎の眼鏡橋とは構造が違うとのことです。
この橋を見ると、思わず写真に収めずにはいられなくなりますね!
雨も降らずとても良い天気だったため、水面も穏やかで写真のようにしっかりと眼鏡の姿を収めることができました。
写真を撮った後はもちろん橋を渡ってみましたが、とても安定感がある橋でした。

ステンドグラスの美しい聖ザビエル天主堂

愛知県、博物館明治村の中の聖ザビエル天主堂

5丁目と4丁目の境近くまで行くと、白い教会堂が見えてきます。
聖ザビエル天主堂です。

遡ること明治23年に、京都に建てられた教会堂となっています。
縦に長く伸びた入口から中へ入ると、内部は照明がついていません。

それには理由があります。
教会堂の窓はステンドグラスでできており、そこから光を取り込んでいます。
私が訪れた時は雲のほとんどない快晴の日だったので、ステンドグラスを通った光が教会堂の床を色鮮やかに彩っていました。

教会堂の内部はとても天井が高く、広々とした印象を受けます。
前方へと歩を進めると、そこには半円状に突出した空間があります。
教会の用語ではこの部分を内陣と呼ぶそうです。

内陣の上部には大きな円のステンドグラス、その下には縦長のステンドグラスがぐるりと配置されていて、さらにそれらの窓の真下には像が鎮座しています。
きらびやかで神聖な雰囲気を感じることのできる、とても落ち着いた空間でした。

駄菓子屋さんになっている、小泉八雲避暑の家

愛知県、博物館明治村4丁目にある駄菓子屋八雲

聖ザビエル天主堂からさらに南へと歩いていくと、4丁目に入ります。
するとほどなく駄菓子屋さんが現れます。

お店は「駄菓子屋 八雲」という名前になっているのですが、その名前の由来は、民俗学者であった小泉八雲の避暑の家であったことから来ています。

明治の最初に建てられたというこの家は、それほど大きくない家屋です。
木造の2階建てで、小ぢんまりとしています。
入ろうとすると間口が結構狭いことと、奥行き方向の長さがそれなりにあるということがわかります。
たくさんの駄菓子と、昔ながらのおもちゃが売られていて懐かしさを覚える空間になっています。
駄菓子の陳列されているスペースと壁との間の通路はとても狭く、すれ違うのも難しいくらいなのですが、この狭さが逆に味を出していると感じました。

まとめ

愛知県犬山市にある博物館明治村は、広いという情報を知っていても、訪れた際にその広さに驚かされることと思います。

今回は一部しか紹介できませんでしたが、隅から隅まで見どころだらけです!
ぜひ時間に余裕を持って訪れてほしいと思います。

歴史的な建造物を楽しみながら、のんびり散策して非日常を存分に満喫できる素晴らしい場所ですので、ぜひ一度いらしてみてくださいね!

※この記事は2016年11月に行った際の体験談です。(20代後半/男性)